慶應SFC 編入|慶應義塾大学が2028年度に総合政策・環境情報で高専卒対象の3年次編入を新設
この記事で分かること
- 出願できるのは高専を卒業した人・卒業見込みの人だけ。大学在学中・短大卒・専門学校卒は対象外
- 第1回の入試は2027年。出願は6月初旬、2次選考は7月中旬。入学は2028年4月
- いま高専の本科4年生(5年制の学科の場合)が、この第1回に当たる学年
- 選抜は1次が書類、2次が面接。筆記試験を実施するという告知は出ていない
- 総合政策学部と環境情報学部はどちらか一方にしか出願できない
- 募集人員は「若干名」。倍率・難易度を判断できる材料はまだ1年分も存在しない
- 認定される単位の上限は80単位(卒業に必要なのは124単位)。2年で卒業できない場合があると大学が明記している
- 募集要項の公開は2027年1月下旬の予定。提出書類・面接の形式・配点はそれまで分からない
この編入は2028年4月入学から始まる制度で、出願できるのは高専を卒業(見込)の人に限られます。募集人員は若干名で、科目や日程はこれからの募集要項で決まります。高専の人はいまの学年から準備の順番が変わりますし、高専以外の人がこの大学を目指す道は、この試験とは別に考えることになります。
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慶應義塾大学の総合政策学部・環境情報学部(湘南藤沢キャンパス/SFC)が、2028年4月入学から第3学年編入学制度を新しく導入します。大学が2026年5月15日付で公表した資料「総合政策学部および環境情報学部『高等専門学校卒業者対象 第3学年編入学試験』新設について」で明らかにされたもので、第1回の入学試験は2027年に実施されます。
まず、いちばん先に確かめてほしいことを書きます。この入試に出願できるのは、高等専門学校を卒業した人と、2028年3月31日までに卒業見込みの人だけです。入試の名称そのものが「高等専門学校卒業者対象」であり、出願資格にも高専卒業(見込)以外の経路は書かれていません。大学に在学中の人、短期大学を卒業した人、専門学校を卒業した人は、この制度では出願できません。
そして、この記事で書いていないことにも意味があります。出題傾向、面接で聞かれること、倍率、難易度は一切書いていません。第1回の入試が2027年に実施される新しい制度で、過去問も実施結果も存在しないからです。公表されているのは大学の資料に書かれた範囲だけで、それ以外は2027年1月下旬に公開予定の募集要項を待つことになります。以下は、その「公表されている範囲」を整理したものです。
出願できるのは高専卒業(見込)者だけ
公表資料は、出願資格を「2028年入学の場合」として次の2つを挙げ、その両方を満たす者としています。
| 出願資格(1) | 高等専門学校を卒業した者、または2028年3月31日までに卒業見込みである者 |
|---|---|
| 出願資格(2) | 総合政策学部・環境情報学部への志望理由や入学後の構想が明確であり、高いレベルでこれを実現するに十分な意欲と能力を有する者 |
ここで確認しておきたいのが、「大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者」という、他大学の編入試験でおなじみの条件が入っていないことです。この制度は大学在学者に向けて作られたものではありません。短大卒業者・専門学校卒業者についても同じで、公表資料に該当する記述はありません。
大学・短大からの編入を考えている方は、この記事の内容ではなく、総合政策学部の編入を実施している大学の一覧から、出願資格が合う大学を探すほうが早く進みます。
いま高専の何年生がこの回に当たるか
「2028年3月31日までに卒業見込み」という条件を、いまの学年に置き換えると次のようになります。本科が5年制の学科の場合、2026年8月の時点で本科4年生にあたる学年です。
| 時期 | その人の状況 |
|---|---|
| 2026年8月(いま) | 本科4年生 |
| 2027年1月下旬 | 募集要項が公開される予定 |
| 2027年6月初旬 | 本科5年生として出願 |
| 2027年7月中旬 | 2次選考(面接) |
| 2028年3月 | 高専本科を卒業 |
| 2028年4月 | 総合政策学部または環境情報学部の第3学年へ入学 |
すでに高専を卒業している方も、「高等専門学校を卒業した者」として出願できます。卒業からの年数についての制限は公表資料に書かれていません。
修業年限が5年6か月の商船に関する学科など、卒業時期が3月ではない学科の扱いについては、公表資料に記載がありません。専攻科に在学している方の扱いも同様です。いずれも2027年1月下旬に公開される募集要項で確認してください。
日程|第1回は2027年、要項は2027年1月下旬
大学が公表しているのは、次の範囲です。日付ではなく「6月初旬」「7月中旬」という幅で示されている点に注意してください。
| 募集要項の公開 | 2027年1月下旬(予定) |
|---|---|
| 対象学部 | 総合政策学部および環境情報学部(どちらかのみ出願可) |
| 募集人員 | 若干名 |
| 編入学年次 | 第3学年 |
| 出願 | 2027年6月初旬 |
| 2次選考 | 2027年7月中旬 |
| 入学時期 | 入試翌年度の4月(第1回は2028年4月) |
| 選抜方法 | 1次選考=提出された書類による選考/2次選考=1次選考合格者に対する面接試験 |
| 認定単位数の上限 | 80単位(卒業に必要な単位数は124単位) |
出典: 慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部「総合政策学部および環境情報学部『高等専門学校卒業者対象 第3学年編入学試験』新設について(2027年入学試験実施/2028年4月入学)」2026年5月15日付。
この表に無いものは、公表されていません。具体的には、出願の締切日、1次選考の結果発表日、2次選考の日付と会場、最終合格発表日、入学検定料、提出書類の一覧、面接の形式と時間、配点、合否判定の方法です。いずれも2027年1月下旬に公開予定の募集要項で確定します。
準備の観点でいうと、この制度は「要項が出てから動く」余裕が比較的あるほうです。要項の公開が2027年1月下旬、出願が同年6月初旬なので、間に4か月ほどあります。ただしこれは第1回の予定であって、次年度以降も同じ時期になるとは大学は言っていません。
選抜方法|1次は書類、2次は面接
公表資料の「選抜方法」の欄は、次の2行だけです。
| 1次選考 | 提出された書類による選考を行う |
|---|---|
| 2次選考 | 1次選考合格者に対して面接試験を行う |
読み取れることを、確認できる範囲だけで整理します。
筆記試験を実施するという告知は出ていません。選抜方法の欄に書かれているのは書類と面接の2つだけで、学科試験・小論文・英語の外部試験スコアのいずれについても記述がありません。ただし、これは「筆記が無いと大学が明言した」という意味ではなく、選抜方法として公表された範囲に筆記が含まれていないということです。提出書類の中身も公表されていないため、英語スコアの提出を求めるかどうかも現時点では分かりません。
過去問は存在しません。2027年に第1回が実施される入試なので、当然ながら過去の問題も、実施結果も、志願者数も合格者数もありません。「SFC編入の過去問」「合格ライン」といった情報を見かけた場合は、出典が大学の公表資料かどうかを必ず確かめてください。
公式が語っているSFCの選抜の考え方
編入試験そのものの評価基準は公表されていませんが、SFCが公表しているアドミッション・ポリシーは、両学部が入学者に何を求めているかを大学自身の言葉で示した資料です。編入試験の基準ではないという前提つきで、参考になります。
| 総合政策学部が求める学生像 | (1)学部が理念として掲げる「実践知」やその理念に基づく教育内容を良く理解し、問題発見・問題解決の能力の修得に意欲を持っている学生/(2)SFCの教育環境やシステムなどあらゆるリソースを積極的に活用することで、より高いレベルでの自己実現を図ろうとする情熱を持った学生/(3)社会の変化を見通し、人類社会が直面する問題を発見・分析し、自分の課題として積極的にこれを解決へと導くことができる学生 |
|---|---|
| 環境情報学部が求める学生像 | (1)地球環境や人間社会に存在する数多の未解決な問題を発見しそれらの問題を解決するという学部の理念や教育内容を良く理解している学生/(2)SFCの教育環境やシステムなどあらゆるリソースを積極的に活用することで、より高いレベルでの自己実現を図ろうとする情熱を持った学生/(3)時代に変革を起こし、明るい未来を創り出すために、独自のビジョンとアイデアに基づき挑戦する意欲のある学生 |
制度の新設を告知した資料も、SFCが高専卒業生をどう見ているかを書いています。高専では早期からの実践的な学びを通して課題発見や解決に主体的に取り組む姿勢が培われており、それはSFCが重視する問題発見・問題解決型の実践知に通じるものだ、という説明です。そのうえで、この制度は「高専で培った専門性をそのままでは終わらせず、広い社会文脈の中で開かれた学びへと再構築する機会を提供する」ものだとしています。
出願資格の2つ目が「志望理由や入学後の構想が明確であり、高いレベルでこれを実現するに十分な意欲と能力を有する者」であることと合わせると、公式資料から言えるのはここまでです。「入学後に何をするか」を自分の言葉で具体的に書けることが、出願資格そのものに書き込まれている——これが、公表されている中でいちばん確かな手がかりになります。
総合政策と環境情報|どちらか一方しか選べない
公表資料は対象学部を「総合政策学部および環境情報学部(どちらかのみ出願可)」と明記しています。両方に出願することはできません。出願の時点で片方を選ぶことになるので、ここが実質的に最初の関門です。
2つの学部は同じ湘南藤沢キャンパスにあり、「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題なのかを自ら考え、解決する方法を創造し、実践する」という問題発見・解決型の教育を共有しています。基盤科目・先端科目・研究会・卒業プロジェクトという科目の枠組みも共通です。違いは、掲げている専門分野の区分と、取得できる学位にあります。
| 項目 | 総合政策学部 | 環境情報学部 |
|---|---|---|
| 学科 | 総合政策学科 | 環境情報学科 |
| 取得できる学位 | 学士(総合政策学) | 学士(環境情報学) |
| 掲げる 専門分野 | 国際戦略/言語文化とコミュニケーション/社会イノベーションと経営・組織/政策デザイン/総合政策学の方法論 | 先端情報システム/先端領域デザイン/先端生命科学/環境デザイン/人間環境科学 |
| 教育目標 | 複雑な社会現象のなかから政策課題を発見し、その解決に向けて政策を立案し、これを実施する態度・知識・技能を身につけた、自ら考え、自らの手で未来を拓く先導者の養成 | 先を見通せない時代を生き抜き、未来のグローバル社会を創造する先導者の育成 |
| 1学年定員 | 425名 | 425名 |
| 専任教員数 | 44名 | 46名 |
| キャンパス | 湘南藤沢キャンパス(1〜4年) | 湘南藤沢キャンパス(1〜4年) |
1学年定員と専任教員数は、慶應義塾大学が公表するカリキュラム紹介ページに「2023年4月時点」として掲載されている数値です。定員は一般選抜などによる第1学年の定員で、今回新設される編入学の募集人員(若干名)はこれとは別枠です。
選び方の軸は、この表の「掲げる専門分野」の行です。総合政策学部は政策・国際・経営組織・言語文化といった社会科学寄りの区分、環境情報学部は情報システム・デザイン・生命科学・環境といった理工寄りの区分を並べています。高専で学んできた分野をそのまま延長するなら環境情報学部が近く、高専で得た技術を政策や事業の側から捉え直したいなら総合政策学部が近い、という関係になります。
ただし、SFCは学部間で科目の履修が大きく分かれる作りにはなっていません。基盤科目は「学部を問わず、すべてのSFC生が学ぶべき基盤を培うための科目」と説明されており、先端科目も両学部の学生が履修します。学部選びが「学べる範囲」を決定的に狭めるわけではないという点は、判断材料として押さえておいてよいところです。
入学後|認定は最大80単位、卒業には124単位
公表資料の「その他」の欄に、編入学を考えるうえで最も重要な数字が書かれています。
| 認定単位数の上限 | 80単位 |
|---|---|
| 卒業に必要な単位数 | 124単位 |
| 大学による注記 | 第3学年編入学時に認定される単位数によっては、2年間で卒業できない場合がある |
この注記は、大学が自ら付けたものです。上限いっぱいの80単位が認定されれば、残りは44単位。しかし認定される単位数がどう決まるかは公表されていません。「3年次編入なら2年で卒業」という前提を置かずに考えたほうが安全です。在学期間と学費の見通しを確定させたい場合は、募集要項の公開を待って確認することになります。
SFCのカリキュラムは学年で区切られていない
3年次から入学する立場で意味を持つのが、SFCのカリキュラムの組み方です。大学は次のように説明しています。
ごく一部の科目をのぞいて、授業科目は学年別に設定されていない。科目は学年ごとに基礎から専門へ積み上げる形ではなく、すべてフラットに置かれているため、学年に関わらず必要な科目を必要なときに履修できる——というのが公表されている説明です。3年次に編入した学生が基盤科目から履修することも、この設計上は無理のない形になります。
研究会は原則として2年生から履修できる科目で、1学期に最大6単位まで取れます。3年次編入であれば、入学した時点で履修の対象学年に入ります。SFCのカリキュラムは「研究会」と「卒業プロジェクト」を中心に据えて構成されており、研究会では企業との共同研究や官公庁からの委託研究といった活動が行われていると大学は説明しています。2年間の在学で卒業プロジェクトまで到達するには、どの研究会に入るかを早い段階で決めることになります。
そのほか、公表されているカリキュラムの特徴は次のとおりです。
- 基盤科目は、総合講座科目・言語コミュニケーション科目・データサイエンス科目・情報技術基礎科目・ウェルネス科目・共通科目で構成されています
- 言語コミュニケーション科目では、英語のほかマレー・インドネシア語、アラビア語、朝鮮語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、イタリア語、日本語が開講されています
- 4学期制と2学期制を併用した学事日程で、春学期・秋学期それぞれの前半・後半に科目を配置しています。短期集中で履修できる科目があり、留学やフィールドワークに出やすい設計だと説明されています
- クラスには2名の教員がクラス担任として付き、外国語・情報技術基礎・データサイエンス・ウェルネスをクラス単位で学ぶ機会が置かれています
キャンパスは湘南藤沢|1〜4年とも同じ場所
総合政策学部・環境情報学部は、1年から4年まで湘南藤沢キャンパスで学びます。途中でキャンパスが変わることはありません。
| 所在地 | 〒252-0882 神奈川県藤沢市遠藤5322 |
|---|---|
| 湘南台駅から | 小田急江ノ島線/相鉄いずみ野線/横浜市営地下鉄ブルーライン「湘南台」西口よりバス[慶応大学]行き約15分 |
| 辻堂駅から | JR東海道線「辻堂」北口よりバス[慶応大学]行き約25分 |
最寄り駅からバスという立地なので、遠方の高専から進学する場合は住まいの検討が必要になります。キャンパスには総合政策・環境情報・看護医療の3学部と、政策・メディア/健康マネジメントの2研究科が置かれています。
慶應の他学部の編入|学外から出願できるのは1つだけ
「慶應に編入したい」と考えて調べ始めた方のために、大学全体の状況も確認しておきます。慶應義塾大学が公表している入試制度一覧には、編入学試験・学士入学試験の表があり、それぞれの募集対象が「学内のみ」か「学外を含む」かまで書かれています。
| 試験 | 実施学部 | 募集対象 |
|---|---|---|
| 第2学年編入学試験 | 文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部 | 学内のみ |
| 第2学年学士編入学試験 | 看護医療学部 | 学外を含む |
| 学士入学試験 | 文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部 | 学内のみ |
出典: 慶應義塾大学「入試制度一覧」の「編入学試験・学士入学試験について」(2026年8月11日確認)。
つまり、他大学の学生や卒業生が外部から出願できる慶應の編入は、これまで看護医療学部の第2学年学士編入学試験だけでした。文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部の編入学試験と学士入学試験は、いずれも慶應の学内者を対象とした制度です。SFCの高専卒業者対象第3学年編入学試験が2027年に始まると、これが学外に開かれた2つ目の入口になります。
看護医療学部の学士編入は2027年度の出願が目前
いま出願できる可能性があるのはこちらなので、日程を挙げておきます。2027年度(2027年4月入学)の出願受付は2026年8月18日から20日までです。この記事の更新日は2026年8月11日なので、1週間後に迫っています。
| 募集人員 | 5名 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年8月18日(火)10時〜8月20日(木)(締切日消印有効) |
| 試験日 | 2026年9月5日(土) |
| 合格発表日 | 2026年9月7日(月)午前10時 |
| 試験科目 | 小論文(英文資料を含む・120分)9:45〜11:45/調書記入(30分)12:05〜12:35/面接 13:30〜(集合9:30) |
| 出願の流れ | 入学試験要項で出願資格を確認 → Webエントリー → 入学検定料の支払い(e-shiharai.netで事前登録のうえコンビニ払い) → 出願書類を書留で送付 |
| 過去問 | 過去5年分を湘南藤沢事務室看護医療学部担当窓口で閲覧可能(複写・撮影は不可) |
出典: 慶應義塾大学 看護医療学部「2027年度 第2学年学士編入学試験について」(2026年8月11日確認)。この試験は大学学部を卒業した方(学士)が対象で、入学年次は第2学年です。出願資格の詳細は大学の入学試験要項で確認してください。
SFCの制度とは対象も年次もまったく違います。高専卒業(見込)の方はSFCの第3学年編入学試験、学士号を持っている方は看護医療学部の第2学年学士編入学試験、という住み分けになります。
いま何をしておくか|要項公開までの進め方
提出書類も面接の形式も公表されていない段階なので、「対策」として書けることは限られます。公表されている事実から確実に言えることだけを並べます。
- いま(2026年8月〜)
自分が対象かどうかを確定させる。高専を卒業しているか、2028年3月31日までに卒業見込みか。この1点だけで出願できるかどうかが決まります。該当しない場合は、この制度ではなく他大学の編入試験を探すことになります。高専から編入できる大学の一覧で、出願できる学部と試験内容を先に押さえておくと、比較の土台ができます。
- 2026年秋〜冬
総合政策学部と環境情報学部のどちらに出願するかを決める。両方には出願できないので、この判断は避けて通れません。判断材料は大学が公表している資料です。2学部の3つのポリシー(ディプロマ・カリキュラム・アドミッション)、掲げている専門分野の区分、そして研究会の一覧。とくに研究会は、SFCのカリキュラムの中心に置かれている科目です。「どの研究会で、何をやりたいか」まで具体化できると、出願資格の2つ目にある「入学後の構想が明確」という条件に正面から答えられます。
- 2027年1月下旬
募集要項の公開を確認する。ここが最重要の期日です。提出書類の一覧、出願の締切日、検定料、面接の日程と会場、選考の進め方が、このタイミングで初めて確定します。公開されるのは慶應義塾大学の総合政策学部・環境情報学部(SFC)のサイトです。公開を見落とすと、書類の準備期間をそのまま失います。
- 2027年2月〜5月
要項に書かれた書類を、書かれたとおりに用意する。1次選考は書類だけで行われるため、ここが最初の合否の分かれ目になります。証明書類は高専の事務室に依頼する必要があり、時期によっては発行に時間がかかります。要項が出たらすぐ、何を誰に頼むかを洗い出してください。
- 2027年6月初旬
出願。公表されているのは「6月初旬」という幅だけで、具体的な日付と受付方法(Web出願か郵送か)は要項待ちです。高専の本科5年生にとっては、卒業研究や就職・進学の活動と重なる時期にあたります。
- 2027年7月中旬
2次選考(面接)。1次選考を通過した人が対象です。面接の形式・時間・会場は公表されていません。第1回の入試なので、体験談も存在しません。出願書類に書いた志望理由と入学後の構想を、口頭で説明できる状態にしておく——公表されている情報から言えるのは、ここまでです。
この記事は、大学が公表した資料に書かれている範囲だけで構成しています。出題傾向・面接の質問内容・倍率・難易度については、根拠となる資料が存在しないため記載していません。募集要項が公開され次第、内容を更新します。
よくある質問
慶應義塾大学SFCの3年次編入は、誰が出願できますか?
高等専門学校を卒業した人、または2028年3月31日までに卒業見込みの人だけです。大学に在学中の人、短期大学を卒業した人、専門学校を卒業した人は出願できません。慶應義塾大学が2026年5月15日に公表した資料は、出願資格を「高等専門学校を卒業した者、または2028年3月31日までに卒業見込みである者」と「総合政策学部・環境情報学部への志望理由や入学後の構想が明確であり、高いレベルでこれを実現するに十分な意欲と能力を有する者」の2つとし、その両方を満たすことを条件としています。
いま高専の何年生が、この第1回の入試を受けられますか?
2028年3月に本科を卒業見込みの学年です。本科が5年制の学科であれば、2026年8月の時点で本科4年生にあたります。その人が本科5年生になった2027年の6月初旬に出願し、7月中旬の2次選考を受け、2028年4月に第3学年へ入学するという流れになります。すでに高専を卒業している人も「高等専門学校を卒業した者」として出願できます。修業年限が5年6か月の商船に関する学科など、卒業時期が3月でない学科の扱いは公表資料に書かれていないため、2027年1月下旬に公開される募集要項で確認してください。
試験科目は何ですか?筆記試験はありますか?
公表されているのは、1次選考が提出書類による選考、2次選考が1次選考合格者に対する面接試験、という2段階だけです。筆記試験を実施するという告知はありません。ただし、提出する書類の種類、面接の形式や時間、配点、合否判定の方法はいずれも公表されていません。これらは2027年1月下旬に公開予定の募集要項で確定します。この入試は2027年に第1回が実施される新しい制度なので、過去問は存在しません。
総合政策学部と環境情報学部を両方受けることはできますか?
できません。公表資料は対象学部について「総合政策学部および環境情報学部(どちらかのみ出願可)」と明記しています。出願の時点でどちらか一方を選ぶことになります。両学部は同じ湘南藤沢キャンパスにあり、基盤科目・先端科目・研究会という科目の枠組みも共通ですが、取得できる学位は総合政策学部が学士(総合政策学)、環境情報学部が学士(環境情報学)と別で、掲げている専門分野の区分も異なります。
募集人員は何名ですか?倍率や難易度は分かりますか?
募集人員は「若干名」と公表されています。具体的な人数は示されていません。倍率と難易度については、判断できる材料が存在しません。第1回の入試が2027年に実施される制度なので、志願者数・受験者数・合格者数といった実施結果はまだ1年分もありません。合格者数や倍率を示す情報を見かけた場合は、出典が大学の公表資料かどうかを確かめてください。
3年次編入なら2年間で卒業できますか?
できない場合があります。公表資料は、第3学年編入学時に認定される単位数の上限を80単位、卒業に必要な単位数を124単位としたうえで、「第3学年編入学時に認定される単位数によっては、2年間で卒業できない場合があります」と明記しています。認定される単位数がどう決まるかは公表されていないため、在学期間を確定させたい場合は募集要項の公開を待って確認する必要があります。
慶應義塾大学の他の学部にも、外部から編入できますか?
現時点で外部から出願できるのは看護医療学部だけです。慶應義塾大学の入試制度一覧によると、第2学年編入学試験(文学部・経済学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部)と学士入学試験(同じ7学部)は、いずれも募集対象が「学内のみ」とされています。募集対象に「学外を含む」と書かれているのは、看護医療学部の第2学年学士編入学試験だけです。SFCの高専卒業者対象第3学年編入学試験が始まると、これが学外に開かれた2つ目の入口になります。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。新設される第3学年編入学試験の内容は、慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部が2026年5月15日付で公表した資料「総合政策学部および環境情報学部『高等専門学校卒業者対象 第3学年編入学試験』新設について(2027年入学試験実施/2028年4月入学)」の原本を確認して作成しています。学部の専門分野・教育目標・求める学生像は両学部の「3つのポリシー」、カリキュラムと定員・教員数は「カリキュラムの特徴」、キャンパスの所在地とアクセスは「湘南藤沢キャンパス」の各公式ページ、他学部の編入学・学士入学の実施状況は「入試制度一覧」、看護医療学部の日程は「2027年度 第2学年学士編入学試験について」によります(いずれも2026年8月11日確認)。募集要項は2027年1月下旬に公開予定で、日程・提出書類・選考方法はその原本で確定します。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月11日

