歴史とは何か E.H.カー
大学編入の人文学系科目では、単なる事実の暗記ではなく、歴史をどう解釈し論じるかが問われることがあります。本書は、歴史研究の根本的な問い「歴史とは何か」を考え直す古典的著作です。編入試験の出題範囲を直接カバーするわけではありませんが、歴史的思考力を深める読書として位置づけられます。
この本の位置づけ
本書は、編入試験の直前対策向けというより、歴史学への理解を根底から深めたい受験生向けです。編入前に時間的余裕がある時期の読書であり、試験対策の補助的な位置づけになります。
類似した思想的入門書と異なり、本書はE.H.カーによる20世紀の古典であり、歴史学の方法論や歴史家の役割といった本質的な問いに焦点を当てています。編入試験対策の参考書ではなく、教養としての歴史学をじっくり学べる点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入受験の準備期間が十分にある、受験生活の早い段階(入学後1年目)での読書が適切です。試験直前期に読むと、試験対策に充てるべき時間が圧迫される可能性があります。
むしろ編入を決める前の段階や、受験勉強の傍らで思考を整理する補助読として活用するのが現実的です。人文学系の学習に根拠をもたらす基盤を作ることが目的になります。
使い方
本書は段落を追いながら、各章で提示される問い(「歴史とは何か」「歴史家とは何か」など)を自分自身に問い直す読み方が効果的です。流し読みではなく、ペンを持ち、重要な論点についてノートに自分の考えを書きながら進めましょう。
編入試験の過去問と直接結びつける読み方ではなく、受験する学部の試験傾向を理解した上で、その背景にある歴史学的思考法を補強する位置づけで活用してください。同時に、各大学の出題範囲に絞った参考書や過去問演習を優先し、本書はその合間の読書として組み込むのが現実的です。
注意点
本書の初版は1961年の著作であり、その後の歴史学の発展や新しい研究手法は反映されていません。古い論点に固執するのではなく、歴史学の古典として考え方の枠組みを学ぶ姿勢が必要です。
最大の注意点は、本書が編入試験の出題科目に直接対応していないということです。「人文学系」という広い分類の中でも、各大学の人文学部・歴史学科などの具体的な出題傾向には対応していません。本書を読むことで試験対策の時間が削減されないよう、計画的に組み込む必要があります。







