入門 政治学365日 〔改訂新版〕 中田 晋自,松尾 秀哉,柳原 克行,臼井 陽一郎,小副川 琢,小松崎 利明,平賀 正剛
政治学の編入試験では、民主主義やエリート理論といった基礎概念の理解が問われることが多いですが、抽象的な理論を具体的にイメージしにくく、つまずきやすい科目です。本書は「365日」というタイトルの通り、政治学の基本概念を短期間で体系的に習得できるよう設計されており、編入試験に頻出する論点をしっかりカバーしています。
この本の位置づけ
本書は政治学の初学者向けです。高校までの政治経済の延長で学べるレベルから始まるため、大学編入を目指す受験生が政治学という学問領域に初めて本格的に取り組む際の入り口として適しています。 他の参考書と異なり、本書は複数の著者による専門的な解説を掲載しながらも「入門」として読みやすさを重視した構成になっています。民主主義体制、ダール、デュヴェルジェといった重要な理論家や概念を段階的に学べるため、より高度な個別理論書へ進む前の準備段階として機能します。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
政治学の対策を始める初期段階(大学1年生の秋~2年生の春)で導入することをお勧めします。この時期に本書で基礎を固めることで、その後の過去問演習や専門的な論文購読がスムーズに進みます。 逆に試験直前に初めて手にすると、理論の全体像を掴むための時間が不足し、断片的な知識のままになってしまう可能性があります。また、早すぎる導入(高校卒業直後など)は避け、大学の講義で政治学の基礎が一定程度進んだ後に使用するのが効果的です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
近畿大学大学院全学部
政治学
頻出テーマ民主主義体制、ダール、デュヴェルジェ
本書の該当ページデュヴェルジェ(p.59)、ダール(p.12)、民主主義体制(p.37)
中部大学全学部
政治学・国際関係
頻出テーマ国際紛争、国際関係論、国際関係
本書の該当ページ国際紛争(p.157)、国際関係(p.143)、国際関係論(p.157)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次と各章の構成を確認し、自分が対策する大学の出題範囲との対応を把握します。その後、民主主義体制、国際関係論、武力紛争といった頻出論点から順に読み進めることをお勧めします。 理論概念を学んだら、該当する過去問を解いて理論がどのように出題されているのかを確認してください。本書で学んだ内容と過去問の設問を照らし合わせることで、理論の実践的な使い方が定着します。わからない部分は繰り返し読み返し、用語や概念の定義を正確に記憶することを心がけてください。
注意点
本書は改訂新版ですが、政治学の基本概念は比較的安定しているため、古い版を手にしても大きな問題はありません。ただし、最新の国際紛争や政治体制に関する事例をカバーする必要がある場合は、別途ニュース解説や時事問題の参考書を組み合わせることをお勧めします。 本書はあくまで「入門」であるため、受験する大学が特定の理論家(例えばダールやデュヴェルジェ)を深く出題する場合は、該当する専門書の購入も視野に入れてください。また、国際紛争論を扱う東京外国語大学の受験生は、本書の国際関係論の章だけでなく、国際法や歴史的背景についても補強する必要があります。







