速読のプラチカ 英語長文
編入試験の英語では、限られた試験時間のなかで複数の長文を読みこなす必要があります。本記事は、そうした時間的プレッシャーのなかで正確に内容をつかむ力を養いたい受験生向けに、本書の活用方法をお伝えします。
この本の位置づけ
本書は、英語長文を「速く・正確に」読む技術を習得したい受験生が、段階的に取り組める参考書です。基礎的な読解力がある程度ついた段階での導入を想定しており、単語や文法の復習というより、実際の長文を使った演習に重きを置いています。
他の長文問題集と異なり、本書は「速読」という読み方そのものへのアプローチに特徴があります。ただし、編入試験の個別対策というより、一般的な英語学習教材として位置づけられているため、編入頻出の学術的・論説的な題材がどの程度含まれているかは、ご自身の志望大学の過去問と照らし合わせて確認する必要があります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
英語の基本的な文法・単語が定着した2年生の春~秋の時期に導入するのが目安です。長文演習に本格的に取り組む前段階で、読むスピードと精度を同時に高めておくと、その後の過去問演習がスムーズになります。
導入が遅すぎると、過去問を解く直前になって読む速度に不安を感じたまま本番を迎えることになります。逆に、文法や単語がまだ不安定な段階で始めると、速読技術以前の基礎力不足が足を引っ張り、効果を実感しにくくなります。
使い方
本書に取り組む際は、まず自分がどのくらいのスピードで正確に読めているかを把握するため、1題目を通常のペースで解いてから、その後の問題で徐々にペースを上げる進め方をお勧めします。
各問題を解いた後は、わからなかった単語や読み返した箇所をマーキングし、なぜそこで詰まったのかを記録しておきます。その理由が「単語不足」なのか「文構造の理解不足」なのか「読むスピードの問題」なのかを切り分けることで、弱点が明確になります。
本書での演習が一通り終わったら、志望大学の過去問長文と読み比べ、実際の出題傾向のなかで習得した読み方が機能するか検証することが大切です。
注意点
本書は一般的な英語学習向けの参考書であり、編入試験の個別大学・学部に特化した内容ではありません。したがって、本書の問題で高速読解ができるようになっても、志望大学の過去問で同じレベルのパフォーマンスが出るとは限りません。必ず過去問で実際の難度や頻出分野を確認し、本書の演習とのギャップを埋める必要があります。
また、編入試験によっては、速度よりも難度の高い学術論文や専門的な内容の理解が問われることもあります。本書だけに頼らず、志望大学の出題傾向を踏まえた追加対策を並行して進めることをお勧めします。







