新・明解C言語 入門編 柴田 望洋
編入試験の情報学系科目では、C言語プログラミングの基礎をしっかり理解していることが前提となります。特にポインタや再帰関数、構造体といった概念は、実行結果を予測する問題で繰り返し出題されており、これらの理解不足が失点につながりやすいです。本書は、こうした基本概念をていねいに説明し、実際の動作を通じて学べるテキストです。
この本の位置づけ
本書は、プログラミング経験がない、あるいは基礎からやり直したい受験生向けの入門書です。標準的なC言語の全体像をカバーしており、編入試験で問われる範囲の多くを効率よく学べます。 他の参考書と比べると、本書は「明解」というシリーズ名の通り、説明が簡潔で図解が豊富なのが特徴です。難解な理論よりも「プログラムがどう動くのか」という実践的な理解を重視しているため、試験の頻出分野(ポインタ、再帰、構造体)を素早くマスターするのに向いています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
プログラミング学習を開始する時点で、1冊目のテキストとして導入するのが効果的です。遅くとも編入試験1年前までには基礎を固めておくことが重要です。 早すぎるスタートは問題ありませんが、逆に6ヶ月以内に導入した場合は、本書を高速で終わらせてすぐに過去問演習に進まないと、実践力の養成が間に合わなくなる可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
第1章から順に読み進め、プログラムの流れ(分岐と繰返し)→関数→ポインタ→構造体という順序で学習するのがお勧めです。各章の説明を読んだ後は、実際にコンパイラで動かして実行結果を確認することが重要です。 学んだ内容が定着したら、志望大学の過去問でポインタや再帰関数に関する設問に取り組んでみてください。過去問で分からない部分が出たら、本書に戻って該当箇所(例えば第10章ポインタ、第6章関数など)を復習する往復学習が効果的です。 本書は入門編のため、より複雑なアルゴリズム問題に対応するには、その後に発展的な参考書や過去問の詳細解説で補完する必要があります。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.3 第1章 まずは慣れよう「コンパイル」がここで扱われています
- p.64 第3章 プログラムの流れの分岐「短絡評価」がここで扱われています
- p.87 第4章 プログラムの流れの繰返し「前判定繰返し」がここで扱われています
- p.159 第6章 関数「独立性」がここで扱われています
- p.215 第7章 基本型「小数部」がここで扱われています
- p.256 第9章 文字列「ナル文字」がここで扱われています
- p.276 第10章 ポインタ
- p.332 第12章 構造体
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
とにかく、基礎や最低限の知識を頭に入れることを意識した。
宮崎大学 工学部 合格(2027年度) / 情報基礎
注意点
本書は入門書に位置付けられており、編入試験で出題される応用的なプログラムやアルゴリズム設計までを網羅しているわけではありません。京都工芸繊維大学や横浜国立大学の試験では、本書の内容を理解した上で、さらに難度の高い過去問演習が不可欠です。 本書は中核となる基礎を提供するテキストのため、この本だけで試験対策が完結すると考えないようにしましょう。基礎をしっかり習得した後、志望大学の過去問を研究して、頻出パターンや応用形式に対応する力を磨く段階が必要です。







