民族考古学序説 民族考古学研究会
社会学や社会調査方法の出題では、単なる理論の暗記では対応できません。富山大学人文学部の過去問を見ると、調査にいたる問題意識をどう立てるか、そしてどのような調査方法を選択するかという実践的な思考を問われています。本書は民族考古学の具体的な事例を通じて、調査の問題設定と方法論を学ぶ格好の教材です。
この本の位置づけ
本書は民族考古学という専門領域の入門書ですが、編入受験で求められるのは民族考古学の細かい知識ではなく、社会調査全般における問題意識の立て方と調査方法の選択理由を理解することです。そのため、すでに社会学の基礎概念(調査設計、サンプリングなど)を学んでいる受験生向けの一冊になります。
同じく社会調査をテーマにした参考書と比べると、本書は民族学的アプローチという具体的な学問分野の枠組みの中で問題設定と方法論を提示する点が特徴です。より広く社会調査全般を扱う教科書と組み合わせることで、さまざまな調査方法の選択肢を認識できます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
社会学の基礎科目を終えた段階(大学1年秋~2年春)で導入するのが効果的です。その時点で調査設計の基本概念があれば、本書の事例がより理解しやすくなります。
もし導入が早すぎると、調査方法の必要性が実感できず読み進みにくくなる可能性があります。逆に過去問対策の直前期に急いで読むと、事例と理論を接続させる時間が不足するため、答案に十分反映させにくくなります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書を読む前に、使用する教科書や参考書で社会調査の基本的な流れ(問題設定→仮説→方法選択→実行)を確認しておきましょう。その後、本書の各事例を読み進める際は、各調査がなぜそのような方法を選んだのか、どのような問題意識から出発したのかを意識的に抽出することが重要です。
読み終えたら、富山大学の過去問を開き、問題意識と調査方法に関する出題部分を照らし合わせてください。本書で学んだ複数の事例が、過去問の解答根拠としてどう活用できるか考察することで、実践的な理解が深まります。完全に理解できない箇所は、基礎の社会調査テキストに立ち返って補強する方法をお勧めします。
注意点
本書は学術的な民族考古学の入門書であり、編入試験の対策本ではありません。富山大学の過去問に直結する用語や理論が網羅されているわけではないため、この本だけで合格答案が書けるわけではないことを理解しておきましょう。
出版年が明確に示されていないため、掲載されている調査事例や理論的フレームワークが現在の学界でどの程度参照されているかを確認してから使用することをお勧めします。また、本書が民族学や考古学の専門用語を前提としている可能性があるため、分からない語彙があれば社会学の基礎用語辞典で補足してください。







