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植物の遺伝と育種 佐藤 和広 ,草場 信 ,中園 幹生

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植物の遺伝と育種 佐藤 和広 ,草場 信 ,中園 幹生

編入試験の生物学では、遺伝子組換えやゲノム編集といった現代的な育種技術が頻出です。しかし高校生物では扱われない内容も多く、独学では体系的に理解しづらい分野です。本書は植物を題材としながら、遺伝の基本原理から最新の育種技術までを網羅しており、神戸大学農学部や鳥取大学医学部といった編入試験で繰り返し問われている領域を効率よく学べます。

この本の位置づけ

本書は、大学1年次で学ぶ基礎生物学を修めた受験生を対象としています。分離比や減数分裂といった高校生物の延長線にある内容から、ゲノム編集や遺伝子組換え技術といった大学レベルの応用分野まで段階的に扱うため、基礎が不十分な場合は並行して復習用の教材を用意する必要があります。

遺伝学の一般的なテキストが自由交配する集団を扱うのに対し、本書は育種という実践的な観点から遺伝現象を捉えています。そのため、特に農学系や応用生物学系の入試で出題される「遺伝子組換え技術の原理」や「クロマチン構造とヌクレオソームの関係性」といった具体的な設問に直結する知識が身につきやすい特徴があります。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

編入試験までの準備期間が1年半以上あれば、出願の12ヶ月前には本書に取り組むことをお勧めします。この時期に学習を始めることで、複雑な概念を反復して理解する時間が確保でき、過去問演習への応用力が高まります。

逆に出願3ヶ月前から導入すると、ページ数が多いため通読に時間がかかり、過去問との往復演習に十分な期間を確保できない可能性があります。また、基礎が不足した状態で遅く始めると、高度な内容で立ち止まりやすくなるため注意が必要です。

ターゲット大学と対策できるテーマ

オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

神戸大学農学部

遺伝学応用生物学

頻出テーマ遺伝子組換え、ゲノム編集、分離比、遺伝子組換え技術、実験手法

本書の該当ページ遺伝子組換え(p.143)、分離比(p.8)、ゲノム編集(p.64)、遺伝子組換え技術(p.143)

鳥取大学医学部

基礎科学

頻出テーマ細胞周期、ヌクレオソーム、クロマチン構造、ヒストンタンパク質、体細胞分裂、減数分裂

本書の該当ページヒストンタンパク質(p.29)、体細胞分裂(p.19)、ヒストン(p.29)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

最初は目次から「遺伝子組換え」「ゲノム編集」「細胞周期」といった出題頻度の高い章を優先し、その後で「分離比」や「減数分裂」といった基礎的な項目を補強する逆順学習も効果的です。初回は通読ではなく、過去問で出題された単元から該当ページを開く読み方から始めるとよいでしょう。

一度読んだ後は、神戸大学や鳥取大学の過去問を解き、答えが本書のどの領域に該当するかを確認する往復学習を3〜4回繰り返してください。特に「ヌクレオソーム」「クロマチン構造」「ヒストンタンパク質」といった微視的な構造については、図解を指でなぞりながら空間認識を深めることで定着が早まります。

細胞周期や減数分裂の過程が問われる場合は、本書の記述だけでなく図表を重点的に学習し、過去問の選択肢ごとに「なぜそれが誤りなのか」を本書で検証する習慣をつけましょう。

注意点

本書の出版年が古い場合、特にゲノム編集技術の最新動向や新しい実験手法の説明が入試傾向とズレている可能性があります。ゲノム編集に関する記述は、出願予定の大学の過去5年分の問題文と照合し、用語の定義が一致しているか確認してください。

本書は育種技術に重点を置いているため、進化遺伝学や集団遺伝学といった分野は十分にカバーされていない可能性があります。出願大学の過去問で遺伝子頻度や Hardy-Weinberg則が出題されている場合は、別途遺伝学教科書で補完が必要です。

また、ページ数が多いため全範囲を暗記しようとすると時間効率が悪化します。本書は「理解して背景知識を整理するテキスト」として位置づけ、細かな用語や数値の暗記は過去問演習の中で段階的に進めることをお勧めします。

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