地理探究ワークブック 二宮書店編集部
編入地理試験では、単なる知識の暗記ではなく、地域の仕組みや人口動態、都市構造といった現象の背景にある原因と結果を問う問題が多く出題されます。本記事は、このような「なぜ」に答える力を養うために活用できる『地理探究ワークブック』についてご紹介します。
この本の位置づけ
本書は人文地理の基礎から応用段階まで、幅広い難易度の受験生に対応した問題集です。知識の定着度を確認しながら、思考力を鍛える設計になっており、編入試験での論述問題や説明問題に直結する力が養えます。
他の地理参考書と異なり、本書はワークブック形式で、自分で考えながら空欄を埋めていく作業を通じて、受け身ではなく主体的に地理的思考を構築できる点が特徴です。単元ごとに人口移動や都市圏といった編入試験頻出テーマが系統立てて扱われているため、散発的な知識の補充ではなく、体系的な理解が進みます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
導入は高校地理の学習を終えた後、または編入対策の初期段階(出願の約6~8ヶ月前)が最適です。この段階で基礎概念を確認しながら穴埋め学習を進めることで、後の過去問演習がより効率的になります。
もし導入が遅れると、過去問を解く際に背景知識の不足から理解が浅くなりがちです。逆に早すぎると、学習内容の定着が不十分なまま先に進むリスクがあります。自身の地理知識の状況を把握した上で、3~4ヶ月確保できるタイミングでの使用をお勧めします。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
京都外国語大学全学部
地理
頻出テーマ世界遺産、地域性
本書の該当ページ地域性(p.16)、世界遺産(p.106)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書は前から順に取り組むのではなく、まず目次で編入対策の対象大学が出題している単元(人口移動、出生率、都市圏、世界遺産など)を確認してから、その章から優先的に進めることが効果的です。
各単元では、まず問題を一通り解いて現在の理解度を測り、その後に解説を読んで背景知識を補充します。その際、単に答えを確認するのではなく、「なぜそうなるのか」という因果関係を意識して読み進めることが重要です。
仕上げの段階では、編入試験の過去問で同じテーマが出題された際に、本書で学んだ概念がどう応用されているかを確認する往復学習が効果的です。このプロセスを通じて、知識が表面的なものから思考の土台へと変わります。
注意点
本書の出版年を確認し、統計データや事例が最新のものであるかは別途確認が必要です。特に人口統計や都市データは更新速度が速いため、古い版の場合は最新の資料との照合をお勧めします。
本書はワークブック形式のため、理論の詳しい解説が限定的である可能性があります。複雑な概念については、教科書や別の参考書と併用して、より深い理解を補うことをお勧めします。また、本書で扱われていない地理的事象や地域特性については、過去問に合わせて参考書や統計資料で個別対応が必要になる場合があります。







