大学編入のための数学問題集 改訂版 碓氷 久,齋藤 純一,篠原 知子,西浦 孝治,野々村 和晃,前田 善文,村上 享,山岸 弘幸
編入試験の数学では、単なる計算問題だけでなく、マクローリン展開やベクトル解析、行列の対角化など、複数の単元が組み合わさった問題が出題されます。この本は、お茶の水女子大学・筑波大学・大阪大学など難関国公立大学の編入試験で繰り返し問われている論点を、体系的に演習できるように構成されています。
この本の位置づけ
本書は理学系・工学系の編入受験生全般を対象としており、標準的な解法の習得から応用力の養成まで、段階的に学習を進められます。難易度がA〜C問題に分けられているため、自分の現在地を把握しながら進めることができます。
他の参考書では単一分野の問題集が多いのに対し、本書は編入試験で実際に問われた複合的な問題を多数掲載しているのが特徴です。また、問題解説に予備知識が記載されているため、解き方だけでなく背景にある理論も学習できます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は高2年次の後期から高3年次の初期段階で導入するのが効果的です。この時期に導入することで、各単元の基礎が定着した段階で実践的な演習に進むことができます。
もし導入が早すぎると、基礎的な計算力が不足したまま複合問題に取り組むことになり、挫折する可能性があります。逆に導入が遅すぎると、試験直前に新しい問題パターンへの対応が間に合わなくなる恐れがあります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
お茶の水女子大学理学部
数学
頻出テーママクローリン展開、線形代数、漸化式、逆行列、部分積分、一次独立
本書の該当ページマクローリン展開(p.34)、逆行列(p.98)、線形代数(p.110)、勾配・発散・回転(p.145)
数学
頻出テーマベクトル空間、行列の階数、正則行列、期待値、行列の対角化、確率変数
本書の該当ページ線形写像の表現(p.134)、ベクトル空間(p.129)、共通部分(p.85)、確率変数(p.179)
信州大学理学部
数学
頻出テーマベクトル空間、正則行列、重積分、複素数、変数変換、微分積分
本書の該当ページベクトル空間(p.129)、零ベクトル(p.372)、方向微分(p.145)、微分積分(p.34)
数学
頻出テーマ重積分、極座標変換、対角化、線形代数、ベクトル空間、極値判定
本書の該当ページベクトル空間(p.129)、重積分(p.51)、対角化(p.107)、変数変換(p.266)
京都工芸繊維大学工芸科学部
数学
頻出テーマ1階線形微分方程式、特性方程式、極値判定、ヘッシアン、2階線形微分方程式、ロピタルの定理
本書の該当ページ1階線形微分方程式(p.65)、ヘッシアン(p.44)、特性方程式(p.285)、次元定理(p.365)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず全体を通して目を通し、A問題から始めることをお勧めします。A問題で各単元の基本的な解法を確認した後、B問題で応用力を養成してください。その後、C問題に挑戦し、自力で解く努力をすることで思考力を高めます。
1周目は解説を読みながら理解に注力し、2周目以降は解説を隠して自力で解く練習をしてください。合格者の中には2〜4周実施した学生が多く、複数回の反復学習がこの本の効果を最大化します。
並行して志望大学の過去問を解き、本書で学んだ解法がどのように応用されているかを確認することで、より実践的な力が身につきます。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
A、B、C問題に難易度分けされており、C問題は難しいが自力で解く努力をすれば思考力がつく。問題解説に予備知識が書かれており非常にためになる。
北海道大学 工学部 合格(2026年度) / 数学
2周行った。
大阪大学 工学部 合格(2026年度) / 数学
3周実施。様々な大学の問題が入っており、演習として最適と評価された。
東京大学 工学部 合格(2026年度) / 数学
編入試験のすべての範囲を網羅することができる。4周解いた。
東京大学 工学部 合格(2026年度) / 数学
注意点
本書は改訂版であり、編入試験の最新傾向に対応していますが、ご購入前に出版年を確認し、志望大学の直近数年の出題傾向と照合することをお勧めします。
C問題は難易度が高く、全問正解を目指す必要はありません。むしろ自力で解く過程における思考過程を大切にしてください。ただし、本書は問題集であり、各単元の基礎理論を詳しく学ぶ参考書ではないため、理論の理解が不十分な場合は別途教科書や講義系参考書との併用が必要です。







