現代政治理論〔新版補訂版〕 川崎 修,杉田 敦
編入試験で政治学を選択する際、受験生がつまずきやすいのは、抽象的な理論概念を具体的な政策課題とどう結びつけるかという点です。本書は現代政治の主要な理論を体系的に解説しており、ケアの倫理や配分的正義といった、筑波大学や東京外国語大学の試験で繰り返し問われる論点を押さえるのに役立ちます。
この本の位置づけ
本書は政治学の基礎知識がある程度ある受験生、特に法学部出身や政治学の授業を受けている編入志望者向けです。文系学部で政治学を本格的に学んだ経験がない場合は、より入門的な教科書と組み合わせることをお勧めします。
他の一般的な政治学教科書と異なり、本書は単なる政治体制の説明にとどまらず、現代的な倫理的課題(ケアの倫理など)や国際経済秩序といった、最近の編入試験で重視される論点を直接扱っている点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の1年前から準備を始める場合、遅くても試験の6ヶ月前には導入することをお勧めします。難解な文章が多いため、早期に開始して何度も読み返す時間的余裕が必要です。
導入が遅すぎると、理論の深い理解が不十分なまま過去問に進むことになり、出題背景にある思想的背景を見落とす可能性があります。逆に早期に導入する場合も、政治学の基本用語をある程度理解してから進めないと、内容が抽象的すぎて進みが滞りやすいので注意が必要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
1回目は全体を通読することに集中し、わからない箇所があっても読み進めることが重要です。その後、2回目以降で各章の重要な論点を確認しながら読み直し、特にデモクラシーなど試験に頻出しそうな単元は複数回繰り返します。
並行して過去問を解き始める際は、本書で学んだ理論的背景が過去問のどの設問に活かされているかを確認するようにしてください。本書と過去問を往復することで、抽象的な理論が具体的な政策課題とどう結びついているかが見えてきます。
特にケアの倫理や配分的正義、国際経済秩序といった論点については、本書で基本的な考え方を押さえた上で、志望大学の過去問で実際の問われ方を比較検討することが得点につながりやすいです。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
政治学で必要となる知識を十分に学ぶことが可能で、難解な文章を読む練習にもなるため3周した。1回目は読み切ることを目標に、2回目以降は理解度を確認しながら読み進め、デモクラシーの単元は特に何回も読んだ。
名古屋大学 法学部 合格(2026年度) / 政治学
注意点
本書は新版補訂版ですが、出版からある程度年数が経っている可能性があるため、最新の国際情勢や政策動向については別途確認することをお勧めします。特に国際経済秩序や発展途上国政策など、急速に変化する分野については注意が必要です。
本書は政治理論に関する理解を深める内容であり、統計データや具体的な国別の政治体制に関する詳細な知識については限定的です。志望大学が統計や具体的な事例を重視している場合は、補足資料や過去問分析を通じてそれらをカバーする必要があります。
難解な文章で定評があるため、1回目の読了に予想以上の時間がかかる可能性があります。学習計画を立てる際は、他の科目との時間配分に注意してください。







