大学教養線形代数 加藤 文元
線形代数は編入試験で頻出ですが、抽象的な概念が多いため、理解が曖昧なまま問題演習に進んでしまう受験生が多くいます。本書は教養段階の線形代数を体系的に解説した参考書で、基礎から応用まで段階的に学べる構成になっています。
この本の位置づけ
本書は大学1年生レベルの線形代数を学ぶ受験生向けです。理学系・工学系の編入試験に対応した内容となっており、数学が得意でない受験生でも理解しやすいよう配慮されています。
他の線形代数参考書と比べると、本書は教科書的なアプローチで、各概念の定義から定理の証明まで丁寧に扱っている点が特徴です。問題演習に重点を置いた参考書とは異なり、理論の理解を重視した構成になっています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書を導入するのは、編入試験の準備を始めた初期段階、特に線形代数の基礎固めが必要な時期が最適です。1年生の秋冬から2年生の春にかけて、過去問演習の前に利用するのが効果的です。
もし準備期間が限定的であれば、本書で全範囲を学ぶのではなく、苦手な単元に絞って活用することになります。逆に試験まで時間がある場合も、本書の理論重視のアプローチで基礎を固めることで、後の問題演習がスムーズになるメリットがあります。
使い方
本書は章立てに沿って順番に読み進めることをお勧めします。各章で新しい概念が導入されるため、飛ばし読みすると後の章の理解に支障が出る可能性があります。
章末の問題に取り組むことで、その章の理解度を確認してください。解いた後は、間違った問題については該当ページに戻って解説を確認する習慣をつけます。ある程度本書で基礎が固まった後、志望大学の過去問に挑戦し、必要に応じて本書に戻って確認するという往復学習も有効です。
注意点
本書の出版年が古い可能性があるため、購入前に版が最新か確認することをお勧めします。近年の編入試験で扱われている内容との差異がないか、志望大学の過去問で確認しておくとより安心です。
本書は理論説明に重点を置いているため、計算スピードが必要な試験対策としては、別途に問題集を用意して演習量を確保する必要があります。また、目次を確認できなかったため、志望学部の出題傾向に対して必要な章がすべて含まれているか、事前に確認してから導入してください。







