電磁気学 横山 順一,二宮 正夫 ,北原 和夫 ,並木 雅俊
電磁気学は編入試験の頻出科目ですが、ガウスの法則やアンペールの法則、マクスウェル方程式といった基礎概念から、誘電体や交流回路などの応用分野まで、範囲が広く習得が難しい科目です。特に、静電場と動電場の関係性や、ベクトルポテンシャルといった抽象的な概念で多くの受験生が躓きます。本書は、こうした電磁気学の全分野を体系的に解説し、編入試験で繰り返し問われる重要な論点をカバーしています。
この本の位置づけ
本書は理学系・工学系の両学部を目指す受験生に対応した教科書です。大阪公立大学、神戸大学、名古屋工業大学、筑波大学、信州大学の編入試験で出題される論点が網羅されており、基礎から応用まで幅広いレベルの内容を扱っています。 他の電磁気学の参考書と異なり、本書は静電場・動電場・交流回路といった各分野の関連性を重視した構成になっています。ガウスの法則(第4章)から定常電流(第7章 p.76)、そしてマクスウェル方程式(第12章 p.159)へと段階的に理解を深めていく流れにより、単なる公式暗記ではなく、現象の本質的な理解が促されます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
導入時期は大学1年の秋〜2年の春が目安です。静電場の基礎を学んだ後に使用することで、それまで曖昧だった概念が整理されます。遅くとも編入試験の過去問演習を始める1年前には使い始める必要があります。 導入が遅れると、過去問で出題される複合的な問題(例えば、誘電体とコンデンサーを組み合わせた設問)に対応する知識の土台が不足し、過去問演習の効率が落ちます。一方、準備期間が十分あれば、本書を2〜3回読み込む時間が確保でき、深い理解が可能になります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
大阪公立大学工学部
電磁気学
頻出テーマ誘電体、静電エネルギー、マクスウェル方程式、コンデンサー、ベクトルポテンシャル、電気容量
本書の該当ページマクスウェル方程式(p.123)、コンデンサー(p.142)、誘電体(p.159)、平行平板コンデンサー(p.142)
名古屋工業大学工学部
物理
頻出テーマガウスの法則、交流回路、アンペールの法則、電磁誘導、自己インダクタンス、相互インダクタンス
本書の該当ページ線電流(p.86)、コイル(p.108)、単位長さ当たり(p.89)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず全体像を掴むため、目次を眺めながら第2章から第4章(p.21~p.39)を通読します。その後、実際の過去問で頻出の「定常電流」(第7章 p.76)や「マクスウェル方程式」(第12章 p.159)といった単元に絞って精読し、例題を解く という流れが効果的です。 本書で扱われている論点が編入試験で問われていることを確認するため、各章を学んだ後に該当する大学の過去問を解くことをお勧めします。特に、ガウスの法則、アンペールの法則、電磁誘導、交流回路といった頻出テーマは、本書で学んだ直後に過去問で確認することで、知識が定着しやすくなります。 複数年の過去問で同じ論点が繰り返し出題されている場合、本書のその単元に戻り、別の視点からの説明を読み直すことで、理解の抜け漏れを補うことができます。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.21 第2章「ウェーバー」がここで扱われています
- p.39 第4章「ガウスの法則」がここで扱われています
- p.76 第7章 定常電流「オームの法則」がここで扱われています
- p.159 第12章「誘電体」がここで扱われています
- p.165 第13章「磁気双極子モーメント」がここで扱われています
注意点
本書は教科書的な色合いが強いため、解説は詳細ですが、問題演習の量は限定的です。編入試験対策としては、本書での学習と並行して、過去問や演習書で実際の出題パターンに慣れることが必須です。 また、本書は大学の物理学科や工学科の標準的な教科書である可能性が高く、出版年が経過している場合があります。最新の編入試験の出題傾向に完全には対応していない可能性も考慮し、必ず過去問で現在の試験内容を確認してください。 本書でカバーしている主要な論点は上記の通りですが、大学によっては相互インダクタンスや過渡現象といった特定分野に重点を置く出題もあるため、志望大学の過去問を分析した上で、該当する章を優先的に学習することをお勧めします。







