リードα生物基礎+生物 改訂版
編入試験の生物問題では、種分化や遺伝、植物ホルモンなど、高校生物の基礎概念を組み合わせた設問が繰り返し出題されます。多くの受験生は「なんとなく理解している」という状態のまま過去問に進んでしまい、複合的な問題で得点できない悩みを抱えています。本書は、そうした基礎知識の穴を埋め、確実な理解を作るのに適した一冊です。
この本の位置づけ
本書は高校生物の全範囲を網羅した標準的な参考書で、大学入試レベルの基礎固めを目指す受験生向けです。筑波大学や神戸大学、信州大学など、編入試験で大学入試相当の生物問題を出題する大学の対策に特に活用できます。 他の詳細な生物参考書と比べると、本書は「基礎概念を正確に理解する」ことに重点を置いています。個別の現象の暗記ではなく、なぜそうなるのかを学べる構成になっているため、編入試験で求められる思考力を養うのに役立ちます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入対策を開始した直後、できれば準備期間の前半6ヶ月の段階で導入することをお勧めします。合格者の体験談では、1月から7月まで集中的に使用した例や、3~5周繰り返した事例が報告されており、十分な学習期間を確保することが重要です。 遅すぎる導入(試験まで3ヶ月以内)は避けるべきです。その場合、基礎固めより過去問対策を優先する必要が生じ、本書の活用価値が半減します。逆に早すぎる導入は問題ありませんが、高校生物を全く学んでいない場合は、別の入門書から始めるとよいでしょう。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
生物化学
頻出テーマアーキア、光屈性、光合成色素、炭素数、遠赤色光、食作用
本書の該当ページアーキア(p.157)、光屈性(p.166)、光合成色素(p.205)、炭素数(p.115)
お茶の水女子大学理学部
数学生物化学
頻出テーマ分類群、光合成色素、酵素反応、遺伝情報、系統樹、光化学系
本書の該当ページ分類群(p.156)、光合成色素(p.205)、酵素反応(p.190)、遺伝情報(p.1)
生物化学
頻出テーマ有性生殖、炭素数、組換え価、植物ホルモン、体細胞分裂、解糖系
本書の該当ページ有性生殖(p.69)、炭素数(p.115)、組換え価(p.72)、植物ホルモン(p.169)
静岡大学農学部
生物化学
頻出テーマ種多様性、遠赤色光、赤色光、花芽形成、植物ホルモン、ジベレリン
本書の該当ページ種多様性(p.88)、遠赤色光(p.202)、赤色光(p.202)、花芽形成(p.177)
生物小論文英語
頻出テーマ光合成色素、光照射、有性生殖、遺伝子組換え、系統樹、解糖系
本書の該当ページ光合成色素(p.205)、光照射(p.203)、有性生殖(p.69)、遺伝子組換え(p.270)
宇都宮大学農学部
生物
頻出テーマ細胞体、電気泳動、細胞小器官、神経伝達物質、チラコイド、クロロフィル
本書の該当ページ細胞体(p.299)、電気泳動(p.271)、細胞小器官(p.175)、神経伝達物質(p.154)
香川大学農学部
生物
頻出テーマ遠赤色光、赤色光、個体群密度、植物ホルモン、遺伝情報、スプライシング
本書の該当ページ遠赤色光(p.202)、赤色光(p.202)、個体群密度(p.340)、植物ホルモン(p.169)
生物教育学
頻出テーマ中胚葉、自律神経、細胞壁、細胞小器官、個体群、細胞膜
本書の該当ページ中胚葉(p.136)、自律神経(p.34)、細胞壁(p.174)、細胞小器官(p.175)
奈良女子大学理学部
生物
頻出テーマ食物網、種多様性、ミオシン、細胞小器官、アクチン、電子伝達系
本書の該当ページ食物網(p.88)、種多様性(p.88)、ミオシン(p.163)、細胞小器官(p.175)
茨城大学理学部
数学化学
頻出テーマ植物ホルモン、酵素反応、スプライシング、プロモーター、立体構造、コドン
本書の該当ページ植物ホルモン(p.169)、酵素反応(p.190)、スプライシング(p.228)、プロモーター(p.125)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書を3~5周繰り返す学習が有効です。1周目は、自分が理解していない分野を把握することに注力し、理解があやふやな部分を丁寧に読み直します。2周目以降は、苦手分野に集中して繰り返し、知識の定着を目指してください。 本書で基礎概念をつかんだ後、志望大学の過去問と往復することが重要です。過去問で「この現象は本書のどの単元に関わるのか」を意識しながら解くことで、知識が実際の問題解釈につながります。特に種分化、遺伝、植物ホルモンなど、繰り返し出題される分野については、本書での学習と過去問演習を交互に行うとより効果的です。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
筑波大学生物資源学類の編入試験は大学入試レベルなので、基礎固めによいと選択し、3周した。基礎知識に穴がない状態を目指し、苦手分野をなくすことに役立った。
筑波大学 生命環境学群 合格(2026年度) / 生物学
高校からでも多く用いられる問題集で既に持っていたため選択し、苦手分野の克服のために何が理解できていないかを知って繰り返し解くことで身につけた。5周繰り返した。
筑波大学 生命環境学群 合格(2026年度) / 化学
生物学対策として2025年1月から7月まで使用し、5周した。
筑波大学 生命環境学群 合格(2024年度) / 生物学
注意点
本書は「改訂版」ですが、出版年の確認をお勧めします。生物学は新しい知識(ゲノム編集やクリスプター技術など)が加わりやすい分野であり、古い版では最新の試験傾向に対応できない可能性があります。 また、本書は基礎概念の説明に重点を置いているため、編入試験で求められる最新の学説や、大学院レベルの応用内容(たとえば遺伝子組換え技術の詳細な実験手順)には対応していない部分があります。難関大学や専門性が高い学部を目指す場合は、本書での基礎固めの後、さらに専門的な参考書や論文講読を組み合わせることを検討してください。




