基本刑法2 各論 [第4版] 大塚 裕史,十河 太朗,塩谷 毅,豊田 兼彦
編入試験の法学部対策では、基本的な犯罪類型の理解が問われます。特に名誉毀損や未成年者に関する刑法各論の問題は、神奈川大学の過去問でも繰り返し出題されています。本書は刑法各論の基礎から応用まで体系的に学べる教材として、こうした重要論点の理解を深めるのに役立ちます。
この本の位置づけ
本書は刑法各論全体をカバーする学部向けの標準的な教科書です。編入試験の法学部対策としては、高度な理論的深掘りよりも、出題頻度の高い論点を確実に理解することが重要ですが、本書はそのレベルに対応しています。
より初級の概説書と比べると、本書は各犯罪類型ごとに判例や学説の対立も記載しており、単なる定義暗記ではなく論点の実像をつかめます。一方、より高度な演習書や判例集とは異なり、編入試験に必要な基本構成まできちんと説明することに焦点があります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
法学部志望者は大学1年次の後期から導入するのが目安です。民法など他の基本科目の学習と並行しながら進めると、法律的思考の基礎が整いやすくなります。
導入が遅れて編入直前期になると、名誉毀損や未成年者などの頻出論点を深く理解する時間が不足する可能性があります。一方、先急ぎすぎて基礎科目なしで進めると、各論で想定されている民法や総論の知識が不足し、内容の定着が甘くなる点に注意が必要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず本書で刑法各論の全体像を把握した後、神奈川大学の過去問で名誉毀損と未成年者関連の問題を解くという往復学習が効果的です。過去問を解く際は、本書のどの単元が問われているのか照らし合わせることで、出題の傾向が見えてきます。
学習の進め方としては、各章を最後まで読み切ってから演習に移るのではなく、1〜2章分読んだら過去問に当たってみるというサイクルを回すことをお勧めします。その際、本書の記述と過去問の設問がどうつながっているかを意識することで、試験に必要な理解の深さが明確になります。
注意点
本書は第4版です。刑法改正の内容が反映されているかは、出版年の確認の上で検討してください。編入試験で問われる事項が新しい法律に基づいているかどうかは事前に確認が必要です。
本書はあくまで各論の基礎を扱う教科書であるため、刑法総論(犯罪の成立要件など)の知識が前提となります。総論を十分に学んでから各論に進まないと、内容が理解しにくい点に注意してください。また、本書で扱われていない周辺領域の犯罪類型が試験に出題される可能性もあるため、本書だけに頼らず、過去問分析を通じて出題範囲を確認することが大切です。







