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日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実 堀 啓子

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日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実 堀 啓子

日本近代文学の編入試験では、単なる作品の粗筋や時代背景ではなく、文豪たちがなぜそう書いたのか、社会的背景との関係性を問う問題が増えています。本書は12人の文豪の創作活動を、ジャーナリズムや社会経済的な文脈から読み解く視点を提供し、試験で求められる「文学作品を多角的に理解する力」を養うのに役立ちます。

この本の位置づけ

本書は日本近代文学を初めて体系的に学ぶ受験生向けの入門書です。高校の国語で習った文豪たちの作品について、より深い背景知識を身につけたい受験生に適しています。 一般的な文学史の参考書が時代順に作品や作家を羅列するのに対し、本書は「女性作家の社会的地位」「創作における模倣と独創性」「ジャーナリズムとの関係」といった横断的なテーマで文豪たちを比較検討する構成になっています。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

編入対策を始めた初期段階、つまり大学1年生の秋冬から読み始めるのが理想的です。高校で習った文学知識を再確認しつつ、より批判的・分析的な読み方に慣れることができます。 試験直前に急いで読もうとすると、各章の議論の繋がりを十分に理解できないリスクがあります。逆に対策をまだ本格化させていない時期に読むと、試験に直結した暗記知識がないために、せっかくの理解が活かしきれない可能性があります。

使い方

本書は第二章から第六章まで、各章が異なるテーマで設計されているため、特定の順序で読む必要はありません。まず目次を眺めて、自分が興味を持った章から読み始めても構いません。 読む際は、各章で取り上げられた作家や作品について、その後自分で原文や評論を確認する習慣をつけてください。本書の議論に納得したら、実際の過去問で似たテーマが問われていないか確認することが重要です。また、複数の作家を比較する視点が本書の特徴なので、読んだ後に「この作家とあの作家はどう違うのか」という問いを自分で立ててみる練習が有効です。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.79 第二章 「女が書くこと」の換金性――痩せ世帯の大黒柱とセレブお嬢さま――「『藪の鶯』」がここで扱われています
  2. p.115 第三章 洋の東西から得た種本――模倣からオリジナルへ「『高野聖』」がここで扱われています
  3. p.144 第四章 ジャーナリズムにおけるスタンス「『国民新聞』」がここで扱われています
  4. p.178 第五章 実体験の大胆な暴露と繊細な追懐――自然主義と反自然主義「『蒲団』」がここで扱われています
  5. p.226 第六章 妖婦と悪魔をイメージした正反対の親友――芸術か生活か「『文藝春秋』」がここで扱われています

注意点

本書は文学研究の学術的な著作であり、編入試験の出題パターンに特化した参考書ではありません。特定の大学の過去問で繰り返し問われている論点が本書でカバーされているわけではないため、出願予定校の過去問を先に確認してから導入判断することをお勧めします。 また、本書は「近代文学」に特化しており、古典文学や現代文学についての記述は含まれていません。編入試験が扱う文学の時代範囲が明確でない場合は、別途確認が必要です。本書を読んだだけで試験対策が完成するわけではなく、標準的な文学史の参考書や各大学の出題傾向を踏まえた補足学習が不可欠だと考えてください。

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