クリティカル・ワード メディア論 門林岳史,増田 展大
メディア論の編入試験では、テレビなどの具体的なメディア現象をどう理論的に分析するかが問われます。単に「テレビとは何か」という知識では足りず、現代のメディア環境におけるテレビの位置づけを理解する必要があります。本書は、アーカイヴやネットアクティヴィズムといった現代的なメディア現象を扱いながら、テレビを含むメディア論の基礎概念を学べる構成になっています。
この本の位置づけ
本書は社会学部の編入試験で頻出のテレビをはじめ、メディア論全体の概念的な枠組みを習得したい受験生向けです。専門用語の定義が丁寧にされており、メディア論を初めて学ぶ1〜2年生でも読み進められる難易度設定になっています。 他のメディア論入門書と異なり、本書はテレビだけでなくネットメディアやVRといった新しいメディア形式まで視野に入れています。このため、出題範囲が広い大学の過去問に対応する際に、複数のメディア現象を統一的に理解する助けになります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
過去問を見始める前の、メディア論の基礎学習期間(編入受験準備の3〜4ヶ月前)に導入することをお勧めします。この段階で本書を読むと、後の過去問演習で用語や概念の意味が腑に落ちやすくなります。 逆に過去問を解き始めた後に導入すると、細部の理解に時間がかかり、演習量が確保できなくなる可能性があります。また、試験直前に初めて開くと、新しい視点の習得に余裕がなくなります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まずp.21の第2部から読み始め、メディア論の全体像をつかんでください。次にp.48のアーカイヴ、p.71のネットアクティヴィズムなど、具体的なメディア現象の章を読み進めます。この段階では、テレビがどう扱われているかに注意しながら読むとよいでしょう。 読み終えたら、同志社大学社会学部の過去問でテレビが出題されている年度を選び、本書で学んだ概念語を使って答案を構成できるか試してみてください。その過程で理解が不十分だった部分を本書に戻って確認する、という往復学習が効果的です。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.21 第2部「新しい唯物論」がここで扱われています
- p.48 アーカイヴ
- p.71 ネットアクティヴィズムの可能性と陥穽
- p.78 第3章 ニューメディア/ソフトウェア「Amazon」がここで扱われています
- p.199 第一世代のVRとその系譜「仮想現実」がここで扱われています
注意点
本書は特定の大学対策というより、メディア論全般の基礎を学ぶ教科書的な位置づけです。そのため、同志社大学社会学部の過去問で繰り返し問われるテレビについて、本書がどこまで深く掘り下げているかは、あらかじめ過去問で確認することをお勧めします。 また、メディア論は学派や研究者によって用語の定義や視点が異なる領域です。本書の記述が大学の講義資料や指定教科書と異なる場合は、大学の資料を優先してください。出版年が古い場合は、特にネットメディアやVRに関する記述の現在性を確認してから信頼するようにしましょう。







