国際関係論へのファーストステップ = Introduction to INTERNATIONAL RELATIONS 中村 都
国際関係論は、単なる歴史的事実の暗記では対応できない科目です。持続可能な開発、発展途上国の社会開発、武力紛争、経済危機といった複数のテーマが、編入試験では体系的な理解を問われる形で出題されます。本書は、こうした国際社会の主要な課題を、初学者でも理解できる枠組みで整理した入門書です。
この本の位置づけ
本書は、国際関係論を初めて学ぶ受験生を想定した参考書です。すでに高度な理論書を読み込んでいる受験生よりも、基礎的な概念から体系的に理解したい1〜2年生に適しています。
類似の入門書と異なり、本書は発展途上国と経済危機、武力紛争といった、東京外国語大学の編入試験で頻出のテーマを重点的に扱っています。試験で繰り返し問われる5つの論点(持続可能な開発、発展途上国、社会開発、武力紛争、経済危機)を意識的に学べる構成になっている点が特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の対策を始める最初の3〜4カ月間に、この本を軸に学習を進めるのが効果的です。国際関係論の基礎固めの段階で導入することで、その後の過去問演習や発展的な学習がスムーズになります。
逆に、準備期間が残り3カ月以内の時点で初めて手にすると、全体像を把握する前に試験を迎える可能性があります。一方、基礎固めが終わった段階で改めて見直すと、過去問で問われた背景知識の整理に役立ちます。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
東京外国語大学国際社会学部
国際開発学国際紛争論
頻出テーマ持続可能な開発、発展途上国、社会開発、武力紛争、経済危機
本書の該当ページ社会開発(p.71)、発展途上国(p.185)、持続可能な開発(p.70)、武力紛争(p.30)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次を確認して、発展途上国と経済危機、社会開発に関する章から読み始めることをお勧めします。これらはテスト本番でも出題頻度が高いためです。
各章を読む際は、単に文字を追うのではなく、その章で紹介されている主要な概念や事例をノートに箇条書きにして整理してください。特に「なぜこうした問題が生じるのか」という因果関係を意識することが重要です。
読み終わった後は、すぐに過去問でその知識がどう問われているか確認しましょう。本書の説明と過去問の問題文を照らし合わせることで、試験で求められている思考の深さが見えてきます。
注意点
本書の出版年が古い可能性があるため、国際情勢に関する具体的な事例や統計データについては、より新しい資料で補足することをお勧めします。特に経済危機やグローバル化の現在的な動向については、本書だけに頼らず、ニュースや最近の論文で確認することが大切です。
また、本書はあくまで「ファーストステップ」という位置づけのため、東京外国語大学の過去問が要求する深さすべてを網羅しているわけではありません。基礎固めの段階では十分ですが、過去問演習の中で「本書では扱われていない論点」に気づいた場合は、その都度参考文献や学術記事で補っていく姿勢が必要です。







