大森徹の最強講義126講生物〈生物基礎・生物〉
編入生物では、単なる用語暗記では対応できない「メカニズムの理解」が求められます。減数分裂やDNA複製、免疫応答など、複雑な生命現象を正確に説明する力がないと、記述式問題で得点できません。本書は126の講義形式で、高校範囲から大学基礎レベルまでの生物現象を段階的に解説しており、編入試験で繰り返し出題される主要論点を体系的に学べる構成になっています。
この本の位置づけ
本書は、高校生物の基礎から学びなおす必要がある受験生向けです。特に独学で生物を勉強してきた短大生や、高卒後時間が経っている受験生が、編入試験レベルの理解に到達するための橋渡けとなる教材です。
同じ大森徹氏の参考書と比べると、本書は講義形式で「なぜそうなるのか」という因果関係に重点を置いています。単元ごとの暗記ドリルではなく、メカニズム理解を目指す受験生向けの設計になっており、記述問題が多い編入試験に適した学習が可能です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入受験を決めた直後から、遅くとも受験年の5月までに導入することをお勧めします。一通り読むのに3ヶ月程度必要になるため、夏の過去問演習に入る前にこの本で基礎を固めておくことが重要です。
もし導入が6月以降になると、過去問演習と並行しながらの学習になり、応用問題への対応に十分な時間が取れなくなる可能性があります。逆に早すぎる導入(受験1年以上前)の場合、細部の知識が試験までに定着しないリスクがあるため、適切なタイミングでの復習計画を立てておくことが大切です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
京都工芸繊維大学工芸科学部
生物
頻出テーマ精原細胞、減数分裂、テロメア、半保存的複製、細胞小器官、スプライシング
本書の該当ページ被子植物(p.721)、花の構造(p.717)、端黄卵(p.504)
金沢大学医学部
生物
頻出テーマスプライシング、濃度勾配、エキソン、サイトカイン
本書の該当ページ濃度勾配(p.59)、前後軸(p.544)、間充織(p.508)
大分大学医学部
生物
頻出テーマ免疫寛容、トリプトファン、免疫応答、減数分裂
本書の該当ページ細胞質(p.544)、卵母細胞(p.492)、一次卵母細胞(p.492)
京都工芸繊維大学大学院全学部
植物生理学
頻出テーマ光受容体、フィトクロム、植物ホルモン、気孔開閉
本書の該当ページ光受容体(p.668)、気孔開閉(p.703)、フィトクロム(p.670)
東京医科歯科大学全学部
免疫学
頻出テーマ免疫応答、免疫寛容
本書の該当ページ免疫寛容(p.230)、免疫応答(p.236)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず序盤から順に読み進め、各講義で扱われるメカニズムを図や文章で理解するようにしてください。テキストを受動的に読むだけでなく、各現象について「なぜこのようなことが起きるのか」を自分の言葉で説明できるレベルを目指しましょう。
次に、過去問を解く際に出題された論点がこの本のどこに載っているかを付箋で標記し、問題演習後に該当箇所を復習する使い方が有効です。特に金沢大学医学部や名古屋大学医学部など、難度の高い編入試験の過去問に出てくるキーワード(精原細胞、テロメア、スプライシング、免疫寛容など)については、本書の該当ページで詳しく学ぶことで、記述解答の質が向上します。
1周目は理解重視で時間をかけ、2周目以降は付箋を貼った箇所を集中的に復習する学習スタイルが効率的です。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
高校範囲を詳しく学ぶことができ、文章が読みやすい。過去問で出てきたキーワードの箇所に付箋で印をつけ、いつでも復習できるようにして2周した。
筑波大学 生命環境学軍 合格(2026年度) / 生物
注意点
本書は高校生物を扱っているため、編入試験で出題される大学専門科目(例えば京都工芸繊維大学大学院の植物生理学や東京医科歯科大学の免疫学など)のすべてをカバーしているわけではありません。大学院編入や、より専門的な分野を志望する場合は、本書で基礎を固めたあとに、志望大学に特化した専門参考書を追加する必要があります。
また、文字情報が多いため、電子版ではなく紙版の購入をお勧めします。付箋を貼ったり、図に直接書き込んだりする学習スタイルが活きやすいため、自分だけの復習ノートとして機能させやすいです。







