大森徹の最強問題集172問 生物[生物基礎・生物] 大森 徹
編入試験の生物では、単なる知識暗記では対応できない応用問題が頻出です。特に遺伝学や細胞生物学の分野では、概念の理解と具体的な問題演習を往復することが得点を大きく左右します。本書は172問という豊富な問題数を通じて、生物基礎・生物の主要論点を段階的に習得できる構成になっています。
この本の位置づけ
本書は基礎概念をすでに一通り学んだ受験生を対象としています。教科書で学んだ内容を「問題を解く際にどう使うのか」という実践レベルに引き上げるための演習教材です。 他の問題集と異なり、神戸大学農学部や鳥取大学医学部の入試で繰り返し出題される品種改良、遺伝子組換え、ゲノム編集といった応用領域を重点的に扱っています。また細胞周期やヌクレオソーム、半保存的複製など、分子レベルの詳細な理解が求められる論点も充実しており、理系学部志望者の実戦的な力を養えます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
導入時期は、各大学の過去問で出題傾向を把握した後の2周目対策として活用するのが効果的です。編入試験の合格ラインまで残り3ヶ月程度の時期に、弱点分野を重点的に演習する際に本書を活用すると、限られた時間で得点力を高められます。 早すぎる段階(基礎知識がまだ不安定な時期)に導入すると、問題の意図を読み取れず手が止まる可能性があります。逆に直前期に初めて取り組むと、誤った解き方を本番まで修正できないリスクが生じます。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
高知大学医学部
数学
頻出テーマ細胞性免疫、体液性免疫、分解能、ミクロメーター、アルコール発酵、血液型
本書の該当ページ細胞性免疫(p.76)、体液性免疫(p.73)、分解能(p.3)、ミクロメーター(p.3)
生物化学
頻出テーマ獲得免疫、精細胞、免疫グロブリン、生体膜、胚のう、アルコール発酵
本書の該当ページ獲得免疫(p.62)、精細胞(p.228)、免疫グロブリン(p.88)、生体膜(p.14)
鹿児島大学医学部
生物医療・看護
頻出テーマ終止コドン、左心室、動脈血、アクアポリン、バソプレシン、上皮細胞
本書の該当ページ終止コドン(p.45)、左心室(p.82)、動脈血(p.56)、アクアポリン(p.15)
旭川医科大学医学部
生物
頻出テーマ細胞性免疫、アルコール発酵、アドレナリン、対立遺伝子、脳下垂体、解糖系
本書の該当ページ細胞性免疫(p.76)、アルコール発酵(p.133)、アドレナリン(p.82)、対立遺伝子(p.99)
生物化学
頻出テーマ体液性免疫、アルコール発酵、樹状細胞、解糖系、カルビン回路、濃度勾配
本書の該当ページ体液性免疫(p.73)、アルコール発酵(p.133)、樹状細胞(p.74)、解糖系(p.132)
お茶の水女子大学理学部
数学生物化学
頻出テーマ遺伝情報の発現、棘皮動物、遺伝情報、内分泌、基質濃度、二重らせん
本書の該当ページ遺伝情報の発現(p.153)、棘皮動物(p.123)、遺伝情報(p.152)、内分泌(p.62)
滋賀医科大学医学部
化学物理
頻出テーマ終止コドン、培養液、現存量、最大速度、エキソン、スプライシング
本書の該当ページ終止コドン(p.45)、培養液(p.17)、現存量(p.247)、最大速度(p.131)
大分大学医学部
生物医療・看護
頻出テーマ二次卵母細胞、リンパ球、免疫グロブリン、自然免疫、卵母細胞、解糖系
本書の該当ページ二次卵母細胞(p.153)、リンパ球(p.77)、免疫グロブリン(p.88)、自然免疫(p.72)
生物小論文英語
頻出テーマアクアポリン、生体膜、ショウジョウバエ、解糖系、カルビン回路、内分泌
本書の該当ページアクアポリン(p.15)、生体膜(p.14)、ショウジョウバエ(p.162)、解糖系(p.132)
愛媛大学医学部
物理化学
頻出テーマ濃縮率、上皮細胞、樹状細胞、血液型、エキソン、解糖系
本書の該当ページ濃縮率(p.69)、上皮細胞(p.17)、樹状細胞(p.74)、血液型(p.79)
弘前大学医学部
物理
頻出テーマ被食者、分解者、捕食者、アミノ酸配列、解糖系、二重らせん
本書の該当ページ被食者(p.232)、分解者(p.248)、捕食者(p.232)、アミノ酸配列(p.40)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず各章を順番に進めるのではなく、過去問分析で自分の弱点論点を特定してから、その分野に絞って本書の該当問題に取り組むことをお勧めします。例えば遺伝学が不安定なら、分離比や対立遺伝子、遺伝子組換えに関する問題群から始める使い方です。 1問解いた後は、選択肢ごとに「なぜ正解か、なぜ不正解か」を説明できるレベルまで理解を深めてください。その後、同じテーマの過去問(神戸大学や三重大学など志望校の問題)に戻り、本書で習得した知識が実際の入試でどう問われるかを確認する往復学習が効果的です。 172問すべてを解くのではなく、志望学部の出題傾向に合わせて優先順位をつけて活用することが、限られた勉強時間での成果につながります。
注意点
本書は基礎知識がある程度定着していることを前提としているため、生物基礎の用語定義があいまいな段階での使用は避けた方が無難です。問題を読んでも何を問われているのか判断がつかない場合は、先に教科書や基礎用語集で該当単元を復習してから取り組んでください。 本書の難易度は標準〜応用レベルです。センター試験や共通テストレベルの基礎問題との落差を感じる場合は、段階的に1冊の基礎問題集を挟んでから本書に進むことをお勧めします。 また本書では細胞生物学や遺伝学の論点は充実していますが、生態系や進化、動物の生理などの分野については扱いが限定的である可能性があります。志望大学の過去問を見て必要な分野をカバーしているか事前に確認し、不足分は別の教材で補う計画を立てておきましょう。




