2025 実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学
編入試験の化学は、単なる知識の確認だけでは対応できません。酸化還元、化学平衡、電気分解といった頻出論点を、問題を解く中で実践的に身につける必要があります。本記事は、医学部・薬学部・農学部など理系学部の編入試験に繰り返し出題される論点をカバーする『2025実戦化学重要問題集』について、効果的な使い方をお伝えします。
この本の位置づけ
この問題集は、教科書の基本事項をひと通り学んだ後、編入試験レベルの問題演習に進みたい受験生向けです。化学基礎と化学の両分野を網羅的にカバーしており、滋賀医科大学、筑波大学、弘前大学、東京農工大学、東京理科大学など、実際の編入試験で出題されている論点が組み込まれています。
市販の一般的な問題集と異なり、この問題集は編入試験で頻出の化学平衡・酸化還元滴定・結晶構造・イオン半径といった単元が充実しており、編入試験対策に特化した構成になっています。難易度が「ちょうどよい」という合格者の評価からも、基礎から応用への橋渡けに適していることがわかります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
導入時期は、高校化学の基本事項(原子価、モル濃度、化学反応式など)を習得した6月以降が目安です。早すぎると基礎知識が定着していないため問題を解く意味が薄れ、遅すぎると本の内容を消化しきれないまま試験を迎えることになります。
合格者の体験談から、6月に開始した場合は7月までの2ヶ月で1周、その後は単元ごとに繰り返し解く流れが現実的です。試験が近づいてから単元を取捨選択して進めるという戦略も報告されており、自分の過去問分析に基づいて優先順位をつけながら進めることが重要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
京都工芸繊維大学工芸科学部
化学生物物理
頻出テーマ第一イオン化エネルギー、質量パーセント濃度、幾何異性体、フマル酸、アボガドロ定数、飽和蒸気圧
本書の該当ページ第一イオン化エネルギー(p.5)、質量パーセント濃度(p.34)、幾何異性体(p.128)、フマル酸(p.19)
東京農工大学工学部
数学
頻出テーマ第一イオン化エネルギー、可逆反応、弱塩基、アボガドロ定数、イオン交換樹脂、発熱反応
本書の該当ページ第一イオン化エネルギー(p.5)、可逆反応(p.54)、弱塩基(p.63)、アボガドロ定数(p.20)
化学数学生物
頻出テーマ第一イオン化エネルギー、幾何異性、過マンガン酸カリウム、幾何異性体、イオン反応式、アボガドロ定数
本書の該当ページ第一イオン化エネルギー(p.5)、幾何異性(p.128)、過マンガン酸カリウム(p.79)、幾何異性体(p.128)
英語
頻出テーマ過マンガン酸カリウム、飽和蒸気圧、体心立方格子、イオン反応式、同素体、モル分率
本書の該当ページ過マンガン酸カリウム(p.79)、飽和蒸気圧(p.27)、体心立方格子(p.17)、イオン反応式(p.76)
化学
頻出テーマ完全燃焼、相対質量、縮合重合、体心立方格子、発熱反応、高分子化合物
本書の該当ページ完全燃焼(p.9)、相対質量(p.5)、縮合重合(p.168)、体心立方格子(p.17)
生物化学
頻出テーマ質量パーセント濃度、可逆反応、幾何異性体、フマル酸、弱塩基、アセトアルデヒド
本書の該当ページ質量パーセント濃度(p.34)、可逆反応(p.54)、幾何異性体(p.128)、フマル酸(p.19)
お茶の水女子大学理学部
化学数学
頻出テーマ過マンガン酸カリウム、アセトアルデヒド、気体の状態方程式、燃焼エンタルピー、標準状態、結合エネルギー
本書の該当ページ過マンガン酸カリウム(p.79)、アセトアルデヒド(p.115)、気体の状態方程式(p.25)、燃焼エンタルピー(p.44)
名古屋工業大学工学部
化学
頻出テーマ完全燃焼、過マンガン酸カリウム、幾何異性体、分子結晶、イオン反応式、水分子
本書の該当ページ完全燃焼(p.9)、過マンガン酸カリウム(p.79)、幾何異性体(p.128)、分子結晶(p.17)
茨城大学理学部
化学数学
頻出テーマイオン反応式、アボガドロ定数、同素体、燃焼エンタルピー、水分子、不斉炭素原子
本書の該当ページイオン反応式(p.76)、アボガドロ定数(p.20)、同素体(p.2)、燃焼エンタルピー(p.44)
東京海洋大学海洋生命科学部
化学
頻出テーマ質量パーセント濃度、幾何異性体、アセトアルデヒド、アボガドロ定数、イオン反応式、気体の体積
本書の該当ページ質量パーセント濃度(p.34)、幾何異性体(p.128)、アセトアルデヒド(p.115)、アボガドロ定数(p.20)
電気通信大学情報理工学域
数学
頻出テーマ可逆反応、幾何異性体、気体の状態方程式、貴ガス、気体の体積、エンタルピー変化
本書の該当ページ可逆反応(p.54)、幾何異性体(p.128)、気体の状態方程式(p.25)、貴ガス(p.3)
長岡技術科学大学工学部
化学
頻出テーマ物質の構成、発熱反応、イオン濃度、同素体、気体の体積、電離度
本書の該当ページ物質の構成(p.1)、発熱反応(p.54)、イオン濃度(p.69)、同素体(p.2)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず、解ける単元から止まらずに進めることが合格者の共通点です。1周目は理解度を深めるよりも、問題のパターンと解法の流れを把握することを優先してください。2周目以降に、間違えた問題や曖昧な単元に注力します。
過去問との往復学習が重要です。過去問を解く中で「化学平衡が弱い」「有機化学の頻出度が高い」などの課題が見えたら、その単元をこの問題集で3周するなど、メリハリをつけた使い方をしてください。特に有機化学がメイン出題の大学を志望する場合は、有機分野に時間を配分する必要があります。
1週間で1〜2単元のペースで進めるのが、確実に理解を深めながら全体を網羅できるテンポです。試験の出題傾向が判明している場合は、試験に出やすい単元(酸化還元、化学平衡など)を優先し、無機化学のうち出題可能性の低い部分は後回しにするという柔軟な対応も有効です。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
高校化学について網羅的に学べ、難易度がちょうどよかったため選んだ。2周した。過去問は有機化学がメインだったため、有機化学の分野だけ3周した。
筑波大学 生命環境学群 合格(2026年度) / 化学
2025年4月から2025年7月まで3周した。解けるところから止まらずに進めて、一通り解けるようになった。
筑波大学 生命環境学群 合格(2026年度) / 化学
1周した。化学をもう少し深掘りしたかったため6月から始めたが、あまり時間がなく進めるだけ進めた。
名古屋大学 工学部 合格(2026年度) / 化学
セミナー化学よりも難易度の高い演習ができる問題集。1週間で1〜2単元進め、試験が近づくにつれて試験で出なそうな無機化学をとばして解いていった。
宇都宮大学 農学部 合格(2027年度) / 化学
注意点
本書の出版年が2025年版であるため、最新の入試傾向を反映しています。ただし、出版後に新しい出題傾向が加わる可能性もあるため、必ず志望大学の過去3年分の問題を先に確認してから、この問題集の活用優先度を決めてください。
難易度がちょうどよいという評価が多い一方で、編入試験全体の対策としては不十分な場合があります。特に志望大学が極めて高難度の問題を出題する場合や、有機化学に特化した対策が必要な場合には、この問題集だけでなく追加の参考書が必要になる可能性があります。事前に過去問を分析し、自分の弱点分野とこの問題集の内容がマッチしているか確認してから導入してください。




