Law Practice憲法 笹田 栄司
編入試験の憲法対策では、13条(幸福追求権)や14条(平等権)といった基本的人権の条文がテーマになりやすく、そこから立法裁量や外国人の人権まで幅広く問われます。本書『Law Practice憲法』は、これらの頻出論点を体系的に整理し、実際の判例をもとにした演習を通じて、論述の基礎を固めるのに適した参考書です。
この本の位置づけ
本書は基本的な憲法知識を持つ受験生を対象としており、条文の意味を理解した後、実際の事例に応用する力を養成するステップアップ教材です。基礎講義の参考書を終えた段階で導入することを想定しています。
同じ編入試験向けの憲法参考書と比べると、本書は判例を題材にした問題演習に比重が置かれているため、判例知識を問われやすい試験環境下で、解法の論理的な筋道を身につけたい受験生に向いています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
基礎的な憲法条文の講義を終えた試験準備3~4ヵ月前から導入することが目安です。早い段階で手をつけすぎると、条文知識がまだ定着していない状態で演習に進むことになり、問題の意図が理解しにくくなります。逆に試験直前に初めて使用すると、知識の整理に時間を要し、実戦的な反復演習に充てる時間が不足する可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まずは目次の構成を確認し、奈良女子大学や神奈川大学の過去問で実際に問われた13条、14条、立法裁量といった論点がどのページに配置されているか把握することから始めてください。その後、各論点のセクションを読み進める際は、判例の事実関係と判旨を丁寧に追いながら、条文の解釈がどう展開されるのかを追跡することが重要です。
一度通読した後は、過去問演習と往復させる使い方が効果的です。試験問題で詰まった論点があれば本書に戻り、判例の具体例を再度確認してから、別角度の過去問に挑戦するというサイクルを繰り返すことで、論述の応用力が深まります。
注意点
本書の出版年が比較的古い可能性があるため、掲載されている判例の後に新たな判例が出ていないか、受験予定の大学の直近3年分の過去問で確認することをお勧めします。また、本書は判例の理論的側面に焦点を当てているため、試験形式が択一式である場合は、別途条文知識の定着を確認する練習が必要になることもあります。
さらに、外国人の人権など特定の論点については、大学ごとに出題のバリエーションが異なる場合があるので、本書の解説だけに頼らず、志望大学の過去問で実際の問われ方を確認してから演習に入ることが重要です。







