基礎からわかる論文の書き方
編入試験の小論文で問われるのは、与えられたテーマに対して筋道立った議論を組み立てる力です。しかし多くの受験生は、読み手を意識した構成や論理の展開方法を体系的に学ぶ機会がないまま過去問に取り組んでしまいます。本書は論文を書くための基礎的な考え方と手法を段階的に解説しており、初めて小論文対策に取り組む受験生の土台作りに適しています。
この本の位置づけ
本書は、論文執筆の初心者向けです。宇都宮大学国際学部、神戸大学工学部、南山大学経営学部の小論文では、相互理解やナラティブ、環境問題などテーマが多岐にわたりますが、どのテーマでも共通する「論を立てる」「根拠を示す」「結論に導く」という基本的なプロセスが求められます。本書はこうした普遍的なスキルに焦点を当てています。
ほかの小論文参考書との違いは、「書き方の型」を先に示すのではなく、論文作成の背景にある考え方を丁寧に説明する点です。なぜその構成が必要なのか、読み手の視点からどう見えるのかといった理由付けがあるため、応用性が高いです。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
小論文対策は、過去問を見る前の準備段階(大学1年生の秋〜冬)に本書で基礎を固めることをお勧めします。早めに導入すれば、その後の過去問演習で「どのように構成すべきか」という判断軸を持った状態で取り組めます。
逆に過去問に直接取り組み始めた後に本書を使う場合は、すでに書いた答案を本書の視点で見直す材料として機能します。ただし、基礎を身につけてから過去問に進む流れの方が、効率的に実力がつきやすいです。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
最初は本書を通読し、論文構成の基本的な考え方を理解してください。その後、実際に小論文を1本書いてみて、本書で学んだポイント(テーマの読み取り、根拠の示し方など)が自分の答案に反映されているか確認する進め方が効果的です。
3〜4本の練習を終えたら、対象大学の過去問を1年分解いて、出題傾向とこれまで学んだ手法がどう結びつくか検討しましょう。ここで迷った場合は、本書に戻って該当する項目を読み直す往復が有効です。
データ分析や機械工学などの専門的なテーマが出題される場合、本書の論文作成法を軸としながら、必要に応じて当該分野の入門書で背景知識を補うことをお勧めします。
注意点
出版年が確認できなかったため、事前に発行日をご確認のうえ、ご購入ください。特に環境問題やデータ分析に関わる章がある場合、記載されている事例や統計が現在の編入試験出題傾向に適合しているか、過去問と照らし合わせて判断してください。
また、本書は論文作成の方法論を扱うものであり、宇都宮大学・神戸大学・南山大学の各学部が求める「相互理解」「ナラティブ」といった具体的なテーマ知識そのものは別途準備が必要です。本書で型を学び、各テーマについては過去問や学部の講義で理解を深める二本立ての対策を想定してください。







