田村のやさしく語る小論文
編入試験で小論文が課される場合、多くの受験生は「何をどう書けばいいのか」という基本的な構成方法でつまずきます。本書『田村のやさしく語る小論文』は、小論文初心者向けに、論理的な文章の組み立て方をていねいに解説しています。編入対策の入口として、小論文の基礎を固めたい方に向いた参考書です。
この本の位置づけ
本書は、小論文をまったく書いたことがない、あるいは高校時代の指導から遠ざかっている受験生を対象としています。難関大学の複雑なテーマ設定よりも、シンプルな論理構造の習得に重点を置いた入門書です。
編入試験の小論文対策には、大学別・学部別の出題傾向を分析した問題集も必要になりますが、本書はそうした「応用段階の教材」ではなく、あくまで「基礎段階の教材」です。文章構成の原則や段落の役割といった、小論文全般に共通する考え方を学ぶ位置づけになります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
小論文が試験科目に含まれることが決まったら、準備期間の早い段階(編入試験まで6ヶ月以上前)で導入することをお勧めします。基礎的な知識を先に習得しておくことで、その後の大学別対策がスムーズに進みます。
もし対策を後回しにして試験直前に読むと、基礎の理解に時間をとられて、実際の出題問題に向き合う期間が短くなってしまいます。逆に導入が遅すぎると、演習量が足りなくなる可能性があります。
使い方
本書の内容を活かすには、まず「小論文とは何か」「どんな構成が求められるのか」という解説部分を読み進めてください。その後、本書に掲載されている例題や練習問題に取り組み、実際に鉛筆を動かして文章を書いてみることが重要です。
本書で基礎を理解した後は、志望大学の過去問に取り組みます。過去問を解く際に「この設問は本書のどの原則に当てはまるのか」という視点で振り返ると、学んだ知識が定着しやすくなります。本書は参考書として1回読むだけでなく、演習中に疑問が生じたときに辞書的に使い返す活用方法も有効です。
注意点
本書の出版年が確認できていないため、最新の入試傾向や出題形式の変化がどの程度反映されているかは事前に確認をお勧めします。小論文の基礎理論は大きく変わりませんが、近年の編入試験では「データの読み取り」や「複数資料の比較」といった新しい出題形式も増えています。本書で基礎を学んだ後、必ず志望大学の過去問を見て、出題傾向とのズレがないか確認してください。
また、本書は小論文の「書き方」に特化しているため、文章の内容そのもの(背景知識や論点の深さ)については別途の対策が必要になる場合があります。編入試験の小論文では、社会的なテーマや専門知識が問われることも多いため、本書と並行して、志望分野の基礎知識を定着させることも重要です。







