大学入試小論文の完全ネタ本 〈社会科学系〉編
社会科学系の編入小論文では、経済・政治・社会問題に関する基礎知識がないと、テーマを読んだだけでは何を論じてよいか判断できないことが多いです。本書は、編入試験で頻出の社会科学系テーマについて、背景知識から論述の組み立て方までを具体的に示しているため、知識不足で手が止まる状況を減らすことができます。
この本の位置づけ
本書は、社会科学系の小論文初心者から中級者向けです。各テーマについて基本的な用語説明から問題の構図まで丁寧に解説しているため、編入受験で初めて小論文に取り組む受験生でも読み進めやすい構成になっています。
他の小論文参考書との違いは、テーマごとに「論点の背景」「対立する意見」「実際の論述例」が示される点です。単に模範解答を読むのではなく、複数の視点から問題を捉える練習ができるため、試験本番で予期しない切り口の問題が出た場合にも対応しやすくなります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書を導入するのは、編入対策を始めて1〜2ヶ月経ち、過去問を見てテーマの広さに驚いた時期が最適です。この段階なら、本書の解説を読みながら知識を効率的に吸収できます。
もし初期段階(対策開始直後)に使うと、掲載されていないテーマへの対応方法を学ぶ前に時間を消費してしまう可能性があります。逆に直前期に初めて使うと、知識を定着させる時間が足りなくなるため、遅くともテスト本番の2ヶ月前には手に取ることをお勧めします。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
法学英語小論文
頻出テーマ海洋汚染、陪審制、雇用契約、基本的人権、難民、平和主義
本書の該当ページ海洋汚染(p.204)、陪審制(p.107)、雇用契約(p.45)、基本的人権(p.96)
経済学
頻出テーマ政府開発援助、バブル経済、ケインズ経済学、南北問題、規制緩和、金融政策
本書の該当ページ政府開発援助(p.314)、バブル経済(p.347)、ケインズ経済学(p.354)、南北問題(p.314)
経営学
頻出テーマスケールメリット、法人税、外部不経済、金融政策、競争戦略、広 告
本書の該当ページスケールメリット(p.301)、法人税(p.139)、外部不経済(p.131)、金融政策(p.353)
小論文英語経済学
頻出テーマ観光、ケインズ経済学、難民、間接税、地方分権、著作権
本書の該当ページ観光(p.332)、ケインズ経済学(p.354)、難民(p.299)、間接税(p.49)
英語小論文経済学
頻出テーマバブル経済、金融経済、高度情報化社会、規制緩和、生物多様性、デフレーション
本書の該当ページバブル経済(p.347)、金融経済(p.351)、高度情報化社会(p.243)、規制緩和(p.132)
経営学小論文
頻出テーマバブル経済、観光立国、外部不経済、金融政策、食料自給率、高度経済成長
本書の該当ページバブル経済(p.347)、観光立国(p.332)、外部不経済(p.131)、金融政策(p.353)
広島大学法学部
小論文法学
頻出テーマ税方式、野生生物、不良債権、少子化対策、規制緩和、法の下の平等
本書の該当ページ税方式(p.167)、野生生物(p.223)、不良債権(p.353)、少子化対策(p.35)
経済学数学
頻出テーマ比較生産費説、外部不経済、生産性、カルテル、金融政策、デフレーション
本書の該当ページ比較生産費説(p.363)、外部不経済(p.131)、生産性(p.354)、カルテル(p.370)
生物
頻出テーマ感染症、マラリア、連作障害、ライフサイクル、バイオマス、食料自給率
本書の該当ページ感染症(p.318)、マラリア(p.200)、連作障害(p.362)、ライフサイクル(p.379)
関西大学社会学部
英語
頻出テーマドメスティックバイオレンス、地域活性化、刑事裁判、育児休業、ソーシャルメディア、広 告
本書の該当ページドメスティックバイオレンス(p.57)、地域活性化(p.148)、刑事裁判(p.105)、育児休業(p.35)
英語経済学
頻出テーマ年金制度、少子化対策、規制緩和、デフレーション、電子商取引、コーポレートガバナンス
本書の該当ページ年金制度(p.164)、少子化対策(p.35)、規制緩和(p.132)、デフレーション(p.349)
新潟大学経済科学部
経済学
頻出テーマ生産性、男女雇用機会均等法、有効需要の原理、金融政策、京都議定書、貧困
本書の該当ページ生産性(p.354)、男女雇用機会均等法(p.55)、有効需要の原理(p.353)、金融政策(p.353)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まずは目次を見て、志望大学の過去問に出題されたテーマがどのページに載っているか確認してください。その上で、該当ページから読み始めるのが効率的です。
読む際は、背景知識の説明を読んだ後、すぐに「自分なら何と書くか」を5分程度で箇条書きにしてみてください。その後、本書の解説や論述例を見比べることで、自分の視点と専門的な視点のズレが明確になります。
過去問との往復は、志望大学の出題テーマを本書で学んだ後、実際の過去問で「同じ論点をどう問われているか」を確認する流れが効果的です。本書で学んだ知識が、試験ではどのような形式・角度で問われるのかを理解することで、本番での対応力が高まります。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.17 ステレオタイプ
- p.77 デジタルネイティブ
- p.147 直接請求権
- p.203 代替エネルギー
- p.234 原発再稼働問題
- p.266 キャッシュレス決済
- p.305 保護貿易
- p.332 観光立国の推進
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
自力では解けなくても、解説ページを見ながら答案を構成してみたり、模範解答をひたすら写したりした。
法政大学 法学部 合格(2025年度) / 小論文
注意点
本書は大学入試向けに編纂されているため、編入試験の出題形式(字数制限や設問の複雑さ)とズレている場合があります。参考になる知識を得ることが主な役割と考え、本書の論述をそのまま試験で使うのではなく、自分の言葉で再構成する練習を別途行う必要があります。
また、掲載されていない重要テーマ(少子化対策、女性活躍、労働環境など)については、本書だけでは不十分なため、志望大学の過去問を分析して、追加で資料や新聞記事を集める作業を並行して進めてください。




