論理回路入門 浜辺 隆二
論理回路は、電子工学や情報工学の基礎をなす科目ですが、抽象的な概念が多く、初学者にとって理解が難しい分野です。本書は、論理回路の基本的な考え方から実践的な問題解法までを体系的に学べる参考書です。本記事では、編入試験を目指す受験生にとって『論理回路入門』がどのように活用できるかを、合格者の経験をもとに紹介します。
この本の位置づけ
本書は、論理回路の学習をこれから始める受験生や、高等専門学校で基礎的な知識は得ているが、編入試験に向けてより深い理解と問題演習が必要な受験生を対象としています。丁寧な解説と豊富な演習問題が特徴です。
他の論理回路の参考書と比べて、本書は編入試験で出題されやすい問題が多く収録されている点が評価されています。また、解説が詳しいため、疑問点を自分である程度解決できる構成になっています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
論理回路の対策は、編入試験の出題予定科目として確認してから導入することをお勧めします。志望大学の過去問で論理回路が出題されている場合、遅くとも編入試験の1年前から学習を開始すると、十分な周回と定着の時間を確保できます。
導入が遅れた場合は、演習問題を絞って優先順位をつけて進める必要があります。逆に、論理回路が出題対象に含まれていない場合は、本書への時間投資よりも他科目の対策を優先する判断も重要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
京都工芸繊維大学工芸科学部
情報数学
頻出テーマブール代数、論理関数、ドントケア、真理値表、加算器、カルノー図
本書の該当ページブール代数(p.48)、論理関数(p.64)、ドントケア(p.58)、真理値表(p.40)
大阪公立大学工学部
情報
頻出テーマ6進カウンタ、ドントケア、シフトレジスタ、論理関数、順序回路、カルノー図
本書の該当ページ6進カウンタ(p.120)、ドントケア(p.58)、シフトレジスタ(p.115)、論理関数(p.64)
英語数学
頻出テーマ順序回路、論理回路、マルチプレクサ、真理値表、カルノー図、状態遷移
本書の該当ページ順序回路(p.94)、論理回路(p.131)、マルチプレクサ(p.89)、真理値表(p.40)
熊本大学工学部
情報数学
頻出テーマ論理回路図、論理関数、論理回路、ドントケア、カルノー図、真理値表
本書の該当ページ論理回路図(p.131)、論理関数(p.64)、論理回路(p.131)、ドントケア(p.58)
お茶の水女子大学理学部
数学
頻出テーマ命題論理、n進数、加法標準形、真理値表、基数変換、2の補数
本書の該当ページ命題論理(p.26)、n進数(p.5)、加法標準形(p.38)、真理値表(p.40)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
学習の進め方としては、まず各章の解説を読んで概念を理解し、その直後に演習問題を解くというサイクルが効果的です。合格者の経験から、説明を読んだらすぐに問題を解いて定着させることが成功のポイントとなっています。
一度の通読では定着しにくい科目のため、複数回の周回学習が有効です。合格者は3周して必要な箇所を完璧に解けるまで反復しています。わからない用語や問題は、教師や講師に質問して曖昧な理解のまま先に進まないことが大切です。
編入試験の過去問との往復学習では、本書で基礎を固めたうえで、志望大学の過去問に取り組むことで、実際の出題形式や難易度を把握できます。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
3周して、第一志望の阪大工学部に必要なため購入し、解説が丁寧で編入に出やすい問題が多く載っていたため必要なところを絞って全部解けるまで周回した。
大阪大学 工学部 合格(2025年度) / 論理回路
説明を読んだらすぐに演習をして定着させた。わからない用語や問題はコーチに聞いた。
静岡大学 情報学部 合格(2027年度) / 情報基礎
注意点
本書の出版年を確認したうえで使用してください。論理回路の基本的な内容は普遍的ですが、技術進化に伴い新しい応用例や実装方法が加わる可能性があります。古い版を使う場合は、最新の過去問で出題傾向に変化がないか確認する必要があります。
本書が対応している難易度が、志望大学の編入試験と合致しているか事前に確認してください。過去問を見てみて、本書の演習問題よりも高度な内容が出題されている場合は、より応用的な参考書との組み合わせが必要になる可能性があります。
本書は論理回路を専門に扱っているため、志望大学の入試科目に論理回路が含まれていることが前提です。科目決定の段階で、必ず過去問を確認したうえで導入を判断してください。




