英文法用語の底力 用語の誤解を解けば英語は伸びる
英文法の参考書を何冊も読んでいるのに、文法問題が安定しない。そういう悩みを抱える編入受験生は少なくありません。原因は、文法用語の理解が曖昧なまま先に進んでしまっていることかもしれません。本書は、「主語」「目的語」「修飾語」といった基本用語から、学習者が陥りやすい誤解を丁寧に解きほぐします。文法知識を体系的に整理し直したいときに活躍する一冊です。
この本の位置づけ
本書は、すでに高校英文法の基礎を学んだ受験生を対象としています。文法用語そのものを学ぶ入門書というより、曖昧に理解していた用語の意味を正確に捉え直すための書籍です。
一般的な文法参考書は「~の場合は~を使う」という使い分けに重点を置きますが、本書は「その用語はそもそも何か」という定義の段階で受験生の理解を深めようとします。同じ文法項目でも、用語の理解度によって応用問題への対応力が大きく変わります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
英文法の全体像をざっと学んだ後、過去問を解きながら「なぜこの選択肢が正解なのか説明できない」という場面が増えてきたときが導入のタイミングです。通常、大学1年の秋~冬、または編入受験が本格化する前の整理の段階で活用するのが効果的です。
早すぎる導入は、まだ十分な文法知識がない状態で細かい用語の定義に時間をかけることになり、むしろ混乱を招きやすいです。逆に遅すぎる導入は、すでに定着した(ただし不正確な)理解を修正する必要が生じるため、かえって学習効率が低下します。
使い方
第1章の品詞と文型(p.27~)から段階的に読み進めることをお勧めします。一気読みするのではなく、各章で扱われている用語について、その定義を読んだ後、自分の過去問演習ノートを見直し、その用語がどう機能しているのかを確認する読み方が有効です。
特に有効な活用法は、過去問で間違えた文法問題に対して「なぜ間違えたのか」を用語レベルで説明するトレーニングに組み込むことです。選択肢を比較するときに、本書で学んだ用語の定義を思い出しながら再検討すれば、曖昧だった理解が徐々に明確になります。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.27 第1章 品詞と文型「目的語」がここで扱われています
- p.73 第2章 名詞、形容詞、副詞に関する語「分詞構文」がここで扱われています
- p.131 第4章「命令文」がここで扱われています
注意点
本書は編入試験の特定の大学・学部に向けた対策書ではないため、個別試験に頻出の特殊な文法項目がすべてカバーされているとは限りません。あくまで基礎の理解を深めるための補助教材として位置付けるべきです。
また、目次を見ると第3章が記載されていないなど、全体の構成が明確でない点にも注意が必要です。本書を導入する前に、実際に中身を確認し、自分の理解の「穴」がこの本でカバーできる範囲かどうかを判断することをお勧めします。







