生化学・分子生物学演習 猪飼 篤 ,野島 博
生化学・分子生物学は編入試験で頻出ですが、特にアミノ酸代謝やシステインなど、構造と反応経路の両方を理解する必要がある単元は、教科書を読むだけではつかみにくいことが多いです。本書は演習問題を通じて、これらの概念を定着させるために活用できます。福井大学医学部など、生化学を重視する大学を志望する場合は、特に検討する価値があります。
この本の位置づけ
本書は生化学・分子生物学の基礎概念をすでに学んだ受験生を対象とした演習書です。講義形式の参考書で予備知識を身につけた後、実際に問題を解いて理解を深めるために使う位置付けです。
一般的な参考書は説明と例題にとどまることが多いのに対し、本書は問題量が豊富で、繰り返し問うことで定着を狙う構成になっています。特にアミノ酸代謝のような計算や図解が必要な単元で、複数の角度からアプローチできるのが特徴です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
生化学の基礎概念(アミノ酸の分類、酵素反応の基本など)を学んだ後、本格的に過去問対策を始める前の3~4ヶ月前から導入することをお勧めします。早すぎる段階で使うと、基礎知識が不足したまま問題を解くことになり、却って混乱する可能性があります。逆に直前期に初めて使うと、知識の定着に時間が足りなくなるリスクがあります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
福井大学医学部
化学
頻出テーマシステイン、アミノ酸代謝
本書の該当ページシステイン(p.26)、アミノ酸代謝(p.128)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず、章ごとに関連する講義系の参考書で概念を確認した上で、本書の該当箇所の問題に取り組むという順序が効果的です。最初は選択肢問題や基本的な計算問題から始め、正答できたら類似の過去問に進むという往復が有効です。
アミノ酸代謝やシステインなど、反応経路が複雑な単元については、問題を解いた後、間違えた部分を講義系の参考書に戻って確認する作業を繰り返すことで、理解が定着しやすくなります。単純に解答を確認するのではなく、なぜその反応が起きるのかを構造式で確認する習慣が大切です。
注意点
目次の詳細情報が確認できないため、本書がアミノ酸代謝やシステイン以外の単元をどの程度カバーしているかは事前確認が必要です。福井大学医学部で問われやすい単元に対応しているか、シラバスや過去問と照合してから購入することをお勧めします。
また、本書の出版年が新しいか古いかによって、最新の医学部の傾向との乖離がある可能性があります。出版年を確認し、必要に応じて最新版の所有を検討してください。本書だけで全ての生化学的知識をカバーすることは難しいため、講義系の参考書や大学の教科書との並用が前提となります。







