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デマンド・サイド経営学

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デマンド・サイド経営学

経営学や商学の編入試験では、企業の経営戦略や価値創造の仕組みについて、教科書的な知識だけでは答えられない論述問題が出題されることがあります。本書『デマンド・サイド経営学』は、顧客側の視点から経営現象を読み解くアプローチを提示し、従来の供給側中心の経営学とは異なる思考枠組みを身につけるのに役立ちます。

この本の位置づけ

本書は、経営学の基礎概念を一通り学んだ受験生が、より実践的で多角的な視点を養いたいときに活用する参考書です。経営戦略論や市場分析の基本を理解している状態で読むと、その内容がより深く理解できます。

一般的な経営学の教科書が供給者視点で企業活動を説明するのに対し、本書はデマンド(需要側)からの視点を重視する点が特徴です。顧客の喜びや価値認識といった概念を通じて、経営現象をより包括的に理解することができます。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

編入試験の対策として本書を導入するなら、経営学の基本概念(経営戦略、組織論など)をひと通り学んだ後の応用段階が適切です。1年生の秋以降、または2年生の春から始めるのが目安になります。

もし基礎がまだ固まっていない状態で読むと、抽象的な議論についていくのが難しくなる可能性があります。一方、直前期に初めて読むと、試験までに内容を消化し切れないリスクがあります。

使い方

本書は全7章で構成されており、「価値とは何か」という基本概念から始まり、顧客満足、知識の活用、組織的統合へと展開しています。各章を順番に読み進め、デマンド・サイドの思考がどう組み立てられているかの全体像をつかむことをお勧めします。

読みながら、各章の論点を経営学の教科書の内容と結びつけると理解が深まります。特に、編入試験で経営戦略や顧客価値に関する論述問題が出題される場合は、本書の視点を参考にしながら過去問の解答を再検討するという往復学習が有効です。

ただし本書は理論書であり、実務的な事例解説が中心ではないため、過去問の具体的な出題傾向とのズレがないか確認してから導入判断するとよいでしょう。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.12 第1章 価値とは何か?「使用価値」がここで扱われています
  2. p.32 第2章 使う人の喜び「消費経験」がここで扱われています
  3. p.53 第3章 無から有を生み出す努力「ブロックチェーン」がここで扱われています
  4. p.88 第4章 よい流れをつくる「ジャスト・イン・タイム」がここで扱われています
  5. p.114 第5章 偏在する知識の遍在性「片づけるべきジョブ」がここで扱われています
  6. p.124 第6章 人々の活動を導くもの「ガバナンス・ミーティング」がここで扱われています
  7. p.155 第7章 活動の統合と展開「価値ネットワーク」がここで扱われています

注意点

本書の出版年が明記されていないため、経営学の理論背景や企業事例の鮮度についても確認してから使用してください。デマンド・サイド経営学という概念自体が編入試験で直接問われるかどうかは大学・学部によって異なるため、志望校の過去問で関連テーマが出題されているかをあらかじめ確認することが重要です。

本書は理論的な議論に重きを置いているため、計算問題や数値分析を扱う財務分析や統計的な出題には直接対応していません。経営学系以外の商学や会計学の試験対策を進める場合は、その領域に特化した参考書を別途用意する必要があります。

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