Law Practice民法. 2 千葉 恵美子 ,潮見 佳男 ,片山 直也
編入試験の民法は、単なる知識暗記では対応できません。手付金や契約解除権、所有権移転といった頻出論点について、具体的な事例を通じて法的思考を身につける必要があります。本書『Law Practice民法2』は、実務的な問題演習を通じて、編入試験で繰り返し問われる論点の理解を深めるための参考書です。
この本の位置づけ
本書は、民法の基礎知識を一通り習得した受験生が、次のステップとして問題演習を通じて実践的な力を養うために設計されています。知識の定着と応用力の育成を目指す段階向けの教材です。
他の民法参考書と異なり、本書は単元ごとの講義形式ではなく、実践的なプラクティスに重点を置いています。九州大学、神奈川大学、新潟大学、関西大学、島根大学などの編入試験で頻出の手付金、契約解除権、借地借家法、安全配慮義務など12の主要論点を体系的に扱っており、これらの大学を志望する受験生にとって特に有用です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
基礎的な民法テキストで全体像を理解した後、具体的な問題演習に進む段階で導入することをお勧めします。目安としては、大学1年秋から大学2年春の時期が適切です。
この本を早すぎる時期に使用すると、基礎知識がないまま問題を読むことになり、混乱を招きます。逆に遅すぎる導入は、試験直前に新しい論点を学ぶことになるため、定着に十分な時間が確保できません。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書は、目次がないため、志望大学で頻出の論点から始めることをお勧めします。まず目次のない構成を確認し、手付金、契約解除権、借地借家法など、志望大学の過去問で何度も出題されている論点から優先的に取り組んでください。
各項目を読んだ後は、志望大学の過去問でその論点がどのように出題されているかを確認します。本書の事例と過去問の設問を比較することで、出題者の視点や問題パターンの癖が見えてきます。特に安全配慮義務や逸失利益といった損害賠償に関する論点は、過去問との往復演習が効果的です。
本書の問題演習に取り組むだけでなく、その後で関連する過去問を解き直すサイクルを回すことで、理解が定着しやすくなります。
注意点
本書は出版年を確認した上で使用してください。民法は2020年に改正されており、版の古さによっては現在の試験範囲と異なる可能性があります。使用前に、改正民法に対応した版であることを確認してください。
本書は問題演習に特化しており、法律用語や概念の詳しい説明は別途テキストで補う必要があります。また、名誉毀損や未成年者といった論点についても取り扱われていますが、本書だけでは全範囲をカバーできないため、志望大学の過去問で頻出論点を確認し、足りない部分は他の参考書で補完してください。







