ひとりで学べる地学
地学は編入試験で頻出の科目ですが、高校で習わなかった受験生や、基礎概念が曖昧なままになっている人が多くいます。特に変成岩や地震波といった論点は、単語だけ知っていても問題が解けないケースがほとんどです。本書は地球の構造から気象まで幅広い分野を網羅した入門書で、編入対策に必要な基本知識を整理するのに適しています。
この本の位置づけ
本書は高校地学の内容を1冊で体系的に学び直したい受験生向けです。金沢大学理工学域の過去問で繰り返し出題されている変成岩、広域変成作用、接触変成作用、地震波、変成作用といった論点が全て収録されており、編入対策の土台作りに使えます。
他の地学参考書と比べると、この本は「ひとりで学べる」というタイトルの通り、説明が丁寧で図解が豊富な構成になっているのが特徴です。より詳しい内容や発展的な問題に取り組みたい場合は、後段階で専門的な参考書に進む必要があります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入受験を決めた直後の1~2ヶ月目に導入するのがおすすめです。この時期に本書で全分野の基本知識を一通り頭に入れることで、その後の演習問題や過去問演習がスムーズに進みます。
逆に導入が遅すぎると、過去問演習の段階で「この概念が理解できていない」という基礎的な躓きが増え、復習に時間がかかってしまいます。また早すぎる導入も避けるべきではありませんが、本書だけで問題演習まで完結させようとすると、計算問題や記述問題への対応が不足するため注意が必要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次を確認して、金沢大学の過去問に出やすい第4章「地層と地質年代」と第5章「地球の歴史と日本列島」を優先的に読むとよいでしょう。その後、第1章から順番に通読し、各章の図やイラストを手で写すことで理解を深めます。
1冊目の通読終了後は、過去問の地学問題を解き、わからない部分が出たら該当ページに戻る形で活用します。特に変成岩や地震波については、本書で基本概念を理解した上で、過去問演習で「この概念はどう問われるのか」を確認するサイクルが効果的です。重要用語には蛍光ペンで線を引きながら進めるのも良い方法です。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.34 第1章 地球「地磁気の縞状異常」がここで扱われています
- p.66 第2章 火山と火成岩「有色鉱物」がここで扱われています
- p.77 第3章 風化と堆積「フィヨルド」がここで扱われています
- p.99 第4章 地層と地質年代「ルートマップ」がここで扱われています
- p.130 第5章 地球の歴史と日本列島「ホモ・ネアンデルタレンシス」がここで扱われています
- p.154 第6章 大気圏と水蒸気「飽和水蒸気圧」がここで扱われています
- p.184 第7章 気圧と風「ハドレー循環」がここで扱われています
注意点
本書がいつ出版されたかについては確認が必要です。地学は地震や火山の最新知見が入ることがあるため、版の古さによっては金沢大学の出題傾向と細部がズレている可能性があります。購入前に出版年を確認しましょう。
本書は基礎知識の習得に適していますが、編入試験で求められる計算問題(地震波の速度計算など)や記述問題の対策には別途問題集が必要です。また、気象分野(第6章・第7章)は金沢大学の過去問で出題頻度が低い場合があるため、出題傾向を確認した上で学習時間を配分してください。







