スッキリわかる簿記2級 工業簿記
工業簿記は商業簿記と異なる考え方で原価を計算するため、編入受験生の多くが最初の学習で混乱しやすい分野です。特に材料費や減価償却といった項目は、神戸大学経営学部の過去問でも繰り返し出題されています。本書は工業簿記の基礎から丁寧に解説しているため、商業簿記との違いを正確に理解したい方に適しています。
この本の位置づけ
本書は簿記2級レベルの内容を扱っており、商業簿記の基礎知識がある受験生向けです。工業簿記を初めて学ぶ場合でも、図表を交えた丁寧な説明により段階的に理解を深められるよう構成されています。 同じレベルの工業簿記教材と比べると、本書は具体的な計算例を多く示しており、特に材料費の消費単価の決め方(p.23)や継続記録法(p.25)といった基礎概念の理解に力を入れています。過去問で問われやすい買掛金や減価償却といった項目も、分類の段階から丁寧に扱われています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の準備として、商業簿記の学習を一通り終えた後、遅くとも試験の6ヶ月前には導入することをお勧めします。工業簿記は概念の習得に時間がかかるため、早期から段階的に学習することで応用問題への対応力が高まります。 もし試験直前に導入した場合、基礎概念の習得に十分な時間が取れず、過去問演習に活用できない可能性があります。逆に商業簿記の学習前に本書に取り組むと、両者の関連性が理解しにくくなるため、学習順序には注意が必要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず第1章で商業簿記との違いを確認した後、p.9以降の会計期間と原価計算期間、材料費の分類といった概念を順番に学習してください。各単元で示されている図表や計算例を自分で手を動かして再現することが重要です。 特に買掛金や減価償却といった神戸大学の過去問で出題される論点に関しては、本書で基本を押さえた後、実際の過去問で問われている具体的な計算方法を確認する往復学習が効果的です。組別総合原価計算(p.124)や差異分析(p.189、p.195)といった応用項目については、基礎が定着した段階で取り組むようにしてください。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.4 商業簿記と工業簿記の違い
- p.9 会計期間と原価計算期間
- p.16 材料費の分類
- p.23 消費単価はどのように決める?
- p.25 (1) 継続記録法
- p.124 組別総合原価計算とは
- p.189 価格差異とは
- p.195 時間差異とは
注意点
本書は簿記検定試験対策として作成されているため、大学編入試験の過去問と出題形式や論点の深さが異なる場合があります。神戸大学経営学部の過去問を確認して、本書の内容がどの範囲まで必要かを事前に把握しておくことが大切です。 本書の出版年が比較的新しいため、会計基準の変更による影響は少ないと考えられますが、大学によって会計処理の前提が異なることもあります。本書で学習した内容が、志望大学の過去問でどのように問われているかを必ず確認してから本格的な演習に進んでください。







