定本Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造 近藤 嘉雪
大学編入の情報学系・工学系試験では、アルゴリズムとデータ構造に関する問題が頻出です。特にソートアルゴリズムや計算量の理解、動的計画法といった単元で、理論と実装の両面から問われることが多くあります。本書はプログラミング経験者を対象に、これらの基礎から応用まで体系的に学べる参考書です。
この本の位置づけ
本書は、すでにC言語でのプログラミング経験がある受験生向けです。アルゴリズムの概念を抽象的に学ぶのではなく、実際のコード例を通じて具体的に理解したい方に適しています。
他のアルゴリズム入門書と比べ、本書はC言語による実装例が豊富な点が特徴です。バブルソート、選択ソート、マージソート、動的計画法といった重要単元を、コードレベルで丁寧に解説しています。また、インデックスやハッシュ関数といった実務的なテーマも含まれており、編入試験で問われやすい領域をカバーしています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は大学1年生の後期から大学2年生の前期に導入することをお勧めします。プログラミング基礎の講義が終わり、C言語の文法がある程度身についた段階で学習を開始するのが効果的です。
導入が早すぎると、言語仕様の理解が追いつかず、アルゴリズム本体に集中できなくなる可能性があります。逆に編入試験が近い時期からの導入では、計算量の証明や複雑なデータ構造まで習得する時間が不足する可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
データベースアルゴリズムとデータ構造
頻出テーマインデックス、奇数番目、選択ソート、マージソート
本書の該当ページ奇数番目(p.199)、インデックス(p.85)、選択ソート(p.185)、マージソート(p.217)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次を確認し、バブルソート・選択ソート・マージソートなどの基本的なソートアルゴリズムから読み始めてください。各章でコード例を読みながら、実際に手元で動作させてみることが重要です。単に読むだけでなく、例題のコードを自分で入力し、動作を追跡する習慣をつけましょう。
計算量や時間計算量の章では、理論的な背景も理解する必要があります。ここで学んだ考え方を、過去問の大問に出てくるアルゴリズム設計問題に適用してみてください。本書で習った手法が、実際の出題にどう応用されているかを確認することで、より実践的な力が身につきます。
注意点
本書は定本という名称のとおり、出版から年数が経っている可能性があります。アルゴリズムの基本概念は時代に左右されませんが、記載されているプログラミング環境やコンパイラの推奨設定が現在と異なる場合があります。教科書のコードが動作しない場合は、実行環境の設定をご確認ください。
また、本書はアルゴリズムとデータ構造に特化しており、ポインタやメモリ管理といったC言語の低レベルな機能については詳しく扱っていない可能性があります。編入試験によっては、こうした周辺知識も問われることがあるため、必要に応じて別の参考書で補足してください。







