基礎電気回路ノートIII
電気回路の学習では、基礎的な概念の定着が後々の応用問題を解く力に直結します。しかし独学では、どの段階でどの程度まで理解していれば十分なのか、判断が難しい場合があります。本書は「ノート」という形式で、基礎から段階的に学べる教材として位置づけられています。
この本の位置づけ
本書は電気回路の基礎を体系的に学ぶ受験生向けの参考書です。特に工学系の編入試験では、電気回路が出題される場合、基礎知識の確実な理解が求められます。
同じ「ノート」シリーズの他巻や一般的な電気回路の教科書との相違点については、目次構成の詳細が確認できないため、具体的な比較をお伝えすることができません。導入を検討する際は、別巻との構成や難易度の関係を出版社の情報で確認することをお勧めします。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
電気回路の編入試験対策を始める初期段階での導入が想定される教材です。大学1年生のうちに基礎固めを進める場合、本書で体系的に学ぶことで、その後の問題演習がスムーズに進みやすくなります。
ただし、試験対策が本格化する時期(編入試験の1年前以降)になってから初めて導入すると、基礎の確認に多くの時間を要するため、試験対策全体のスケジュールを圧迫する可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
東京農工大学工学部
数学
頻出テーマ周波数特性、消費電力、アドミタンス、等価回路、相互インダクタンス、ブリッジ回路
本書の該当ページ周波数特性(p.53)、消費電力(p.168)、アドミタンス(p.83)、等価回路(p.11)
名古屋工業大学工学部
物理
頻出テーマ共振角周波数、三相交流、相互誘導、消費電力、等価回路、相互インダクタンス
本書の該当ページ共振角周波数(p.77)、三相交流(p.164)、相互誘導(p.1)、消費電力(p.168)
大阪公立大学工学部
物理
頻出テーマ周波数特性、三相交流、アドミタンス、消費電力、並列回路、相互インダクタンス
本書の該当ページ周波数特性(p.53)、三相交流(p.164)、アドミタンス(p.83)、消費電力(p.168)
宮崎大学工学部
数学
頻出テーマ直列共振、共振角周波数、共振回路、相互インダクタンス、角周波数、ブリッジ回路
本書の該当ページ直列共振(p.62)、共振角周波数(p.77)、共振回路(p.57)、相互インダクタンス(p.12)
三重大学工学部
物理数学
頻出テーマ周波数特性、巻数比、変圧器、アドミタンス、相互インダクタンス、等価回路
本書の該当ページ周波数特性(p.53)、巻数比(p.25)、変圧器(p.25)、アドミタンス(p.83)
熊本大学工学部
情報数学
頻出テーマ共振角周波数、周波数特性、アドミタンス、等価回路、ブリッジ回路、角周波数
本書の該当ページ共振角周波数(p.77)、周波数特性(p.53)、アドミタンス(p.83)、等価回路(p.11)
京都工芸繊維大学工芸科学部
物理
頻出テーマアドミタンス、等価回路、線電流、交流回路、キャパシタ、インピーダンス
本書の該当ページアドミタンス(p.83)、等価回路(p.11)、線電流(p.165)、交流回路(p.155)
物理数学その他
頻出テーマ消費電力、相互インダクタンス、角周波数、交流回路、自己インダクタンス、インピーダンス
本書の該当ページ消費電力(p.168)、相互インダクタンス(p.12)、角周波数(p.61)、交流回路(p.155)
英語物理
頻出テーマ縦続接続、相互インダクタンス、等価回路、角周波数、自己インダクタンス
本書の該当ページ縦続接続(p.110)、相互インダクタンス(p.12)、等価回路(p.11)、角周波数(p.61)
物理
頻出テーマ消費電力、角周波数、交流回路、自己インダクタンス、インピーダンス
本書の該当ページ消費電力(p.168)、角周波数(p.61)、交流回路(p.155)、自己インダクタンス(p.22)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書を活用する際は、最初から順に読み進め、各項目で示された基礎概念をノート形式で確認しながら進めることが効果的です。単に読むだけでなく、演習問題が掲載されている場合は実際に手を動かして解くことで、理解が定着しやすくなります。
本書で概念を理解した後、過去問演習に進む際は、出題された問題がどの基礎概念に立脚しているのかを意識しながら解くことで、知識の応用力が高まります。わからない問題が出たときに、本書に戻って該当箇所を確認するという往復学習も有効です。
注意点
本書の出版年や版の情報が確認できないため、電気回路の基礎理論自体は変わらないものの、最新の編入試験傾向に完全に対応しているかについては検証が必要です。古い版を使用する場合、出題形式や強調されている分野に変化がないか、最新の過去問で確認しておくと安心です。
また、編入試験の対策では、基礎の理解に加えて、実際の出題形式に合わせた演習が不可欠です。本書の学習内容と受験予定先の過去問の難易度や出題分野がマッチしているかを、事前に確認してから導入することをお勧めします。




