基礎分析化学 宗林 由樹 ,向井 浩
分析化学は、沈殿生成や酸解離定数といった計算問題が編入試験で繰り返し出題される科目です。しかし、これらの概念の基礎がないまま問題演習に進むと、公式を覚えても応用問題で手が止まる受験生が多いのです。本書は、そうした基本的な理論を丁寧に解説する参考書です。
この本の位置づけ
本書は、高校化学や基礎化学を終えた受験生が、編入試験に向けて分析化学の基礎を固める段階で使う教科書です。大学1年生が初めて分析化学に触れる際の入門書として適しています。
同じ分析化学の参考書と比べると、本書は理論の解説に重点を置いており、計算問題の詳しい演習よりも「なぜそうなるのか」という原理理解を優先しています。そのため、公式の導出過程を確認したい受験生に向いています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は、大学1年生の秋冬から大学2年生の春にかけて、分析化学の講義と並行して導入するのが効果的です。編入試験の過去問を解き始める前に、基礎概念を整理するために使うと良いでしょう。
本書を早すぎるタイミングで導入すると、基礎化学との接続が不十分で理解が浅くなる可能性があります。逆に遅すぎるタイミングから始めると、過去問演習の時間が不足し、応用力を養う余裕がなくなります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書を3周するペースで進めることをお勧めします。1周目は全体の流れを把握することに集中し、細かい計算は飛ばしても構いません。2周目からは、沈殿生成と酸解離定数の項目に絞って、公式の意味と計算方法を確認します。
章立てに沿って読み進めたら、その都度、大阪公立大学などの過去問で同じテーマが出題されていないか確認する習慣をつけてください。参考書で理解した内容が、実際の試験問題でどう問われるかを意識することで、応用力が養われます。
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
3周。内容が簡単で、基本的な公式は覚えた。
お茶の水女子大学 理学部 合格(2024年度) / 化学
注意点
本書の出版年が明確でないため、分析化学の基本原理は変わりませんが、新しい版の参考書と組み合わせて使うことをお勧めします。本書は基礎解説を重視しているため、応用問題や計算演習の問題数は少なめです。そのため、過去問演習用の別の問題集と合わせて使う必要があります。
また、本書で扱う沈殿生成や酸解離定数は重要論点ですが、編入試験で出題される他の分析化学のテーマ(例えば、分光分析やクロマトグラフィーなど)については、別途対策が必要になる可能性があります。受験予定校の過去問を確認して、必要な補助教材を判断してください。







