新詳 資料地理の研究 帝国書院編集部
地理の編入試験では、地形図の読図や気候区分、人口問題など、多くの論点が繰り返し出題されます。しかし参考書によっては、特定の分野に偏った解説になることがあり、幅広い地理知識を効率よく習得しにくい場合があります。本書は地形から世界地誌まで体系的にカバーしており、編入試験で頻出する主要な地理概念を一冊で学べる構成になっています。
この本の位置づけ
本書は高校地理の学習者向けに、地形・気候・産業・都市・地誌などの主要分野を網羅的に扱った資料集です。編入試験の受験生であれば、高校地理の知識がある程度定着している状態で、試験に頻出する論点の確認や、忘れていた概念の復習に活用するのに適しています。 他の参考書との大きな違いは、図表や資料が豊富に掲載されている点です。地形図、気候グラフ、産業統計、世界地図など、視覚的に理解しやすい構成になっており、テキストだけでは理解しにくい地理概念を補完できます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の地理対策を本格化させる段階(大学1年秋~2年春)で導入することをお勧めします。過去問演習で出題パターンを把握した後、不得意な分野や曖昧な理解の部分を補強する際に活用すると効果的です。 導入が早すぎると、試験範囲の全体像が見えないまま細部に時間を費やす可能性があります。逆に導入が遅すぎると、覚え直す時間がなくなり、試験直前の焦りにつながります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
自然地理学人文地理学
頻出テーマ地形図読図、地形図、自然地理学、海岸地形、人口移動、出生率
本書の該当ページ地形図(p.300)、地形図読図(p.300)、海岸地形(p.308)、人口移動(p.181)
京都外国語大学全学部
地理
頻出テーマ世界遺産、日本の世界遺産、観光資源
本書の該当ページ観光資源(p.178)、日本の世界遺産(p.179)、世界遺産(p.179)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書は章ごとに独立した内容になっているため、苦手な分野から選んで読み進めることができます。第1章の地形、第2章の気候、第11章の工業、第13章の村落と都市など、過去問で繰り返し出題されている分野を優先的に確認するとよいでしょう。 読む際は、掲載されている図表に注目してください。地形図(p.8)や気候グラフ(p.29)などを丁寧に読み込むことで、問題文から必要な情報を引き出す力が養われます。過去問演習で間違えた問題に関連する章を開き、その単元の図表を確認する往復学習が効果的です。 日本地誌(p.288)は、世界遺産や観光資源に関する問題対策として活用できます。受験する大学で日本地誌が頻出の場合は、この章を集中的に学習することをお勧めします。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.8 第1章 地形「堆積平野」がここで扱われています
- p.29 第2章 気候「チェルノーゼム」がここで扱われています
- p.64 第6章 農業「地中海式農業」がここで扱われています
- p.90 第8章 世界の農業地域「セントラルヴァレー」がここで扱われています
- p.103 第9章 林業と水産業「大陸棚」がここで扱われています
- p.142 第11章 工業「先端技術産業」がここで扱われています
- p.171 第13章 村落と都市「昼間人口」がここで扱われています
- p.288 第32章 日本地誌「- 施設園芸」がここで扱われています
注意点
本書は資料集であり、問題集ではありません。知識の確認・補強には適していますが、試験本番の出題形式に慣れるためには、別途過去問演習が必須です。 また、本書は高校地理の標準的な内容をカバーしているため、大学の編入試験で要求される深い理解(特に人口移動の詳細な理論や都市圏の複雑な構造など)については、補足的な学習が必要になる可能性があります。過去問で繰り返し出題される論点であれば、参考書やオンライン講義で追加学習することをお勧めします。







