政治学・行政学の基礎知識 堀江 湛 ,加藤 秀治郎
政治学・行政学の編入試験では、選挙制度や政党制、民主的統制といった基礎概念が繰り返し出題されます。しかし、こうした概念は単語を暗記するだけでは不十分で、政治思想や国家論といった背景にある理論を理解することが得点につながります。本書は政治学の基礎知識を体系的に整理した参考書で、編入試験で頻出の論点を理論的に学べます。
この本の位置づけ
本書は政治学・行政学の入門者から標準レベルの受験生を対象としています。専門用語の解説が丁寧で、政治思想から行政学まで幅広い範囲をカバーしているため、これまで政治学を学んだことのない受験生でも読み進めやすい構成になっています。 他の参考書と比べると、本書は政治思想(社会契約論、自然状態など)と現代の政治制度を同時に学べる点が特徴です。試験頻出の「なぜそのような制度が生まれたのか」という背景理解を助けます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の準備を始める段階で、早めに導入することをお勧めします。政治学・行政学の全体像を把握してから過去問に取り組むと、問題文の背景にある理論が見えやすくなります。 逆に直前期から始めると、理論の習得に時間がかかり、過去問演習の時間が不足する可能性があります。遅くとも試験の3~4ヶ月前には読み始めるのが目安です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
政治学行政学政治学・国際関係
頻出テーマ選挙制度、社会契約論、自然状態、政治制度、圧力団体、政党制
本書の該当ページ圧力団体(p.114)、比例代表制(p.131)、政党の機能(p.95)、行政機関(p.296)
政治学
頻出テーマ政策評価、比較政治、新自由主義、平和主義、福祉レジーム、比較政治学
本書の該当ページ比較政治(p.236)、福祉レジーム(p.261)、比較政治学(p.236)
近畿大学大学院全学部
政治学
頻出テーマ民主主義体制、ウェーバー、ダール、デュヴェルジェ、サルトーリ
本書の該当ページサルトーリ(p.96)、デュヴェルジェ(p.96)、ダール(p.271)
中部大学全学部
政治学・国際関係
頻出テーマ国際紛争、地域紛争、国際関係
本書の該当ページ地域紛争(p.213)、国際紛争(p.216)、国際関係(p.200)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず第2章の政治思想から順番に読み進めてください。社会契約論や自然権といった基礎概念を理解してから、第3章以降の政治制度や選挙制度を学ぶと、各制度の意義が明確になります。 読むときは、各章で説明される制度や概念について、「なぜこのような形なのか」「何が目的か」という視点でメモを取りながら進めましょう。その後、志望大学の過去問で該当する論点を探し、本書で学んだ理論がどう活用できるか確認することで、知識が定着しやすくなります。複数年分の過去問を見比べると、同じ論点が異なる角度から問われていることに気づけます。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.22 第2章 政治思想「マルクス主義」がここで扱われています
- p.38 第3章 政治制度「議院内閣制」がここで扱われています
- p.63 第4章 デモクラシーの理論「シュンペーター」がここで扱われています
- p.71 第5章 国家「大きな政府」がここで扱われています
- p.78 第6章 議会「帝国議会」がここで扱われています
- p.97 第7章 1 政党の発生とその機能「穏健な多党制」がここで扱われています
- p.114 第8章 圧力団体・住民運動
- p.130 第9章 選挙制度「多数代表制」がここで扱われています
注意点
本書の出版年が比較的古い可能性があるため、最新の政策評価や行政改革については、過去問や統計資料で補足することをお勧めします。 また、本書は基礎知識の習得に特化しているため、記述式試験や論述試験に対応する場合は、本書で学んだ概念を使って自分の言葉で説明する練習を別途行う必要があります。選択式試験が多い大学であれば本書だけでも対応できますが、論述系の問題が出題される大学を目指す場合は、学んだ内容をより深掘りする資料を加えて準備してください。







