英語〈文法・語法-基礎〉
編入英語で得点の基盤となるのは文法・語法の正確な理解ですが、基礎段階の学習者は「どの参考書から始めるか」で迷うことが多いです。本書は「基礎」を標榜する参考書として、学習の出発点に位置づけられています。ただし編入対策において本書がどの程度の役割を果たすかは、受験生の現在地によって大きく異なります。
この本の位置づけ
本書は英文法の初歩段階にいる受験生、つまり高校の基本的な文法概念を確認したい学習者向けの参考書です。短期大学や高専から編入を目指す場合、高校での学習に抜け落ちがある場合などに、補強教材として機能します。
一般的な編入対策の文法参考書と比べると、本書は「基礎」に特化している点が特徴です。そのため応用的な語法問題や、大学別に頻出する複雑な構文解説よりも、根本的な理解を優先しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は準備期間に余裕がある場合、遅くとも学習開始から1~2ヶ月以内に終わらせることを目安にしてください。編入試験は高度な英文読解を要求するため、基礎確認に時間をかけすぎるとその後の応用学習に支障が出ます。
逆に既に標準レベルの参考書で学習を進めている場合、本書への立ち戻りは効率を損なう可能性があります。自分の理解に不安がある特定単元に限定して、部分的に活用する方法が現実的です。
使い方
本書を活用する際は、まず目次から自分の弱点単元を特定し、そこから読み始めることをお勧めします。全ページを順序通り学習するのではなく、既知の内容は飛ばし、わからない項目に集中する方が時間効率が良いです。
読了後は、同レベルまたはやや上のレベルの問題集に進み、実際の問題で文法知識を運用する段階へ移行してください。本書の説明を単に読むだけでなく、その直後に問題演習を挟むことで定着が深まります。大学の過去問演習に進む前の助走として、本書と標準レベルの参考書の間に位置づけると効果的です。
注意点
出版年が確認できないため、英文法の基本理論に大きな変化はありませんが、編入試験で近年出題される傾向をふまえた内容になっているか確認が必要です。可能であれば、最新版を手にすることをお勧めします。
本書は「基礎」に特化している点が利点である一方、編入試験の難度に対しては十分な対策にはなりません。本書で基礎を確認した後、必ず標準以上のレベルの参考書や過去問演習に進むことが不可欠です。また、本書だけでは各大学の個別入試で頻出する語法問題や、複雑な文構造の解析には対応できない可能性があります。







