苦しんで覚えるC言語 MMGames
C言語の編入試験では、ポインタや文字列処理といった基礎概念を正確に理解していることが問われます。特に京都工芸繊維大学の情報基礎試験では、これらの概念が繰り返し出題されます。本書は、タイトルの通り「苦しんで覚える」というアプローチで、C言語の根本的な仕組みをていねいに解説しており、編入試験で求められる深い理解を養うのに適しています。
この本の位置づけ
本書はC言語の初学者から中級者までを対象とした教科書です。高専や大学で一度C言語を学んだ経験があるものの、ポインタなどの難しい概念で躓いている受験生に特に向いています。
同じC言語の参考書と異なり、本書は「苦しんで覚える」というコンセプトで、受験生が実際につまずきやすい概念に対して、丁寧かつ段階的に説明を重ねていく点が特徴です。編入試験で頻出のポインタ演算や文字列処理についても、単なる文法説明に留まらず、その背景にある仕組みまで掘り下げて学べます。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
C言語を一通り学び終えた後、編入試験の過去問に取り組む準備段階(受験準備の4~6ヶ月前)で導入するのが効果的です。基礎を固める時期に本書を活用することで、後の過去問演習で出題される応用問題にも対応できる土台が作られます。
逆に編入試験まで2ヶ月以内での導入では、本書の丁寧な解説を消化する時間が不足する可能性があります。また、C言語をまったく学んだことのない状態では、本書の内容が難しく感じられるかもしれません。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書は通読ではなく、自分が理解に不安を感じている単元から取り組むのが現実的です。ポインタに自信がない場合は該当ページを重点的に読み、その後p.303の「ショートカット」や各種演算子の説明で関連概念を確認するという使い方をお勧めします。
編入試験の過去問を解く中で「なぜこの答えになるのか」が腑に落ちない箇所が出たら、本書の目次を頼りにその概念の解説ページに戻り、理解を深める。この往復を繰り返すことで、試験で求められる正確な理解が定着します。
p.432の「入力変換指定子」やp.445の「fseek」など、標準関数の詳細な使い方についても本書に記載されているため、過去問で出題された関数の挙動を確認する際にも活用できます。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.22 FSF GNU Compiler Collection
- p.142 | 論理演算子
- p.230 | 静的なローカル変数の寿命
- p.303 |すなわちショートカット
- p.432 A.3 | 入力変換指定子
- p.445 fseek
- p.450 labs
- p.456 isxdigit
注意点
本書の初版発行から時間が経過しているため、最新のC言語規格(C11やC17)に関する記載が限定的である可能性があります。受験対策として使用する際は、大学の過去問出題範囲がどのバージョンのC言語を想定しているかを事前に確認しておくことをお勧めします。
本書はあくまでC言語の基礎概念を深く理解するための参考書です。アルゴリズムやデータ構造といった、より高度なプログラミング知識が必要な問題には対応していません。編入試験の出題傾向によっては、本書と並行して他の参考書や過去問を組み合わせることが必要になる場合があります。







