アメリカの20世紀 下
アメリカ史の編入試験では、20世紀後半の社会変動や政治動向が頻出分野となります。特に公民権運動から冷戦終結後までの流れを、単なる出来事の羅列ではなく、歴史的背景とセットで理解することが求められます。本書は20世紀アメリカの下巻として、戦後から90年代までの大きな転換期を体系的に学べる一冊です。
この本の位置づけ
本書は大学の教科書レベルの詳細さで、アメリカ20世紀史の後半部分を扱っています。編入試験で出題されやすい時代背景や社会問題について、基本から応用レベルまでの知識習得に適しています。 他の概説書と異なり、第1章でブラウン判決と人種統合運動、第7章で1960年代の激動、第9章で90年代以降の文化的対立など、各時代の核となる論点が章立てされています。通史として学びつつ、特定の事件や動向の詳細も参照しやすい構成です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の準備が本格化する大学2年秋以降、世界史や政治経済の基本知識がある程度固まった段階で導入するのが効果的です。アメリカ史の全体像を把握してから使うと、各章の位置づけが明確になります。 逆に試験直前に初めて手にすると、ページ数が多く、細部を読み込む時間が不足する可能性があります。また、予備知識が不十分な状態では説明の密度に圧倒される恐れがあるため、ある程度の下地が必要です。
使い方
まず目次で全体構成を確認してから、自分が対策すべき時代・テーマから読み始めるのが現実的です。時系列で読み通すのではなく、過去問で問われた時代背景や事件の詳細を補う使い方が有効です。 読む際は、各章の冒頭で述べられている時代認識や関連する主要事件をノートにまとめ、その後、受験予定先の過去問で同じテーマが問われているかを確認します。理解に不安な部分が出たら、その箇所に立ち返る参照書としても活用できます。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.3 第1章 繁栄のひずみ ブラウン判決 人種統合運動の広がり「サンフランシスコ」がここで扱われています
- p.65 第7章 激動の時代――一九六〇年代「人種隔離」がここで扱われています
- p.183 第9章 文化戦争の世紀末――一九九〇年以降「ベビーブーマー」がここで扱われています
注意点
本書はアメリカ史の専門的な参考書であり、編入試験の全体像を把握してから使うことが前提です。当予備校の過去問分析では、本書の内容に特に頻出する論点は見出されていないため、志望大学の過去問で実際に出題パターンを確認してから購入を判断してください。 また、本は教科書的な詳細さのため、試験対策というより背景知識を深めるための読み物として位置づけるべきです。短時間で知識を整理したい受験生には、むしろより簡潔なアメリカ史概説書から始めることをお勧めします。







