古市くん、社会学を学び直しなさい!! 古市 憲寿
編入試験で社会学を選択する受験生の多くは、フーコーや言説分析といった現代社会学の重要概念をどう理解するかで時間をかけてしまいます。特に筑波大学社会・国際学群の過去問では、これらの論点が繰り返し出題されており、対策なしでは対応が難しい傾向にあります。本書は、著者が社会学の学び直しというコンセプトで、こうした基礎的だが重要な理論を解きほぐしていきます。
この本の位置づけ
本書は、高校までの「常識」では通用しない社会学的思考を、1から構築し直そうとする受験生向けの入門書です。社会学をまったく学んだことがない状態から、あるいは断片的な知識しかない状態から、体系的に学び直したい編入受験生に適しています。 他の社会学入門書と異なり、本書は古市憲寿による講演や対話形式の解説が中心となっており、教科書的な記述よりも「なぜそう考えるのか」という思考の筋道を重視しています。そのため、理論を丸暗記するのではなく、その背景にある問題関心を理解したい受験生に特に有効です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
社会学系の大学編入を決めたら、準備期間の比較的早い段階(編入受験の1年程度前)で導入することをお勧めします。本書で社会学的な思考の枠組みを先に獲得しておくと、その後の専門書や過去問演習がスムーズに進みやすくなります。 逆に、過去問演習を始めてから本書に取り組むと、個別の論点は解けても全体的な学問体系の理解が後付けになり、応用問題への対応力が弱くなるリスクがあります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
本書を手に取ったら、まず全体を通読して社会学という学問の全体像をつかむことが大切です。その後、フーコーや言説分析など筑波大学の過去問に頻出する論点に該当する箇所を重点的に読み込んでください。 重要な概念が出てきたら、その部分を何度も読み返し、自分の言葉で説明できるようになるまで噛み砕くことが重要です。本書である程度の理解を得たら、筑波大学の過去問を解いてみて、実際の出題形式でどう応用されているかを確認し、その過程で必要に応じて本書に立ち戻る、という往復学習が効果的です。
注意点
本書は講演や対話形式であるため、学術的な厳密性よりも「理解のしやすさ」を優先している可能性があります。本書で基本理解を得た後は、必ず専門的なフーコー研究の著作や社会学の学術文献で補強することを忘れずに。 また、本書が編入試験対策として設計された参考書ではないため、試験で直接問われる用語や定義の確認には、別途、編入試験向けの社会学参考書や講義資料と併用する必要があります。本書だけでは、筑波大学の過去問に出題される全論点をカバーできないと考えて準備してください。







