大学4年間の会計学見るだけノート 小宮 一慶
会計学は数字と理論が複雑に絡み合い、編入試験の受験生が全体像を掴みにくい科目です。この本は「見るだけノート」というタイトルの通り、図表を活用した視覚的なアプローチで会計学の基礎概念を整理することを目指しています。編入対策の入門段階で、会計学とは何かを理解したい受験生にとって、一つの参考資料となる可能性があります。
この本の位置づけ
本書は大学4年間のカリキュラムを視野に入れた、会計学の広範囲な概説書です。簿記の知識がほとんどない、または会計学という学問に初めて触れる受験生向けの基礎入門書と位置づけられます。
図表や図解を多用した構成が特徴で、文字中心の教科書よりも直感的に概念を理解したい受験生に適しています。ただし、編入試験の過去問との関連性は確認できていないため、本書だけで試験対策が完結するわけではないことに注意が必要です。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
会計学を全く学んだことがない場合、準備期間の比較的早い段階(受験年の6〜12か月前)で、学問全体の構造を把握する目的で導入するのが適切です。概念の全体像を先に理解することで、その後の専門的な学習がスムーズになる可能性があります。
逆に、導入が遅すぎると、過去問演習に時間を割く時期に基礎固めをしている状態になってしまいます。一方、志望大学の過去問を確認する前に本書に時間をかけすぎると、実際の試験で問われる論点とのズレが生じるリスクがあります。
使い方
本書は通読よりも、参考資料として必要な箇所を辞書的に利用する読み方が効果的です。まず志望大学の過去問を見て会計学がどの程度出題されるかを確認し、その後で不明な概念が出てきた際に該当する章を参照する方法をお勧めします。
図表を見て「そういう仕組みなのか」と納得するだけでなく、その後で簿記や会計学の標準的な教科書や問題集に進み、具体的な計算問題や事例に取り組むことが重要です。本書で基礎概念を整理した後、過去問の該当分野に戻ることで、より深い理解が得られます。
注意点
編入試験の過去問分析の結果、本書で扱う内容が試験で繰り返し問われているかどうかは確認できていません。そのため、本書を使用する際は志望大学の出題傾向を確認してから導入することが欠かせません。
本書は会計学の広い範囲をカバーしていますが、編入試験に特化した対策本ではない点も念頭に置いてください。会計学が試験に含まれない大学・学部や、簿記論や財務会計など特定分野のみ出題される場合は、本書全体を学ぶ必要はなく、必要な部分のみの参照にとどめることをお勧めします。







