工学系の力学
力学は編入試験で頻出の科目ですが、高校物理と大学物理の橋渡しで躓く受験生が多くいます。特に微積分を使った運動方程式の立て方や、エネルギー・運動量保存則の応用問題では、概念の理解が不十分なまま計算に進んでしまいがちです。本書は工学系の視点から力学を体系的に解説し、編入試験に必要な基礎固めを支援します。
この本の位置づけ
本書は工学系学部の入試や編入試験を想定した受験生、特に物理の基礎をやり直したい方向けの参考書です。高校物理の知識がある程度ある状態で、大学レベルの厳密な力学を学ぶために適しています。
同じ力学を扱う参考書の中でも、本書は工学的応用を意識した構成になっているため、機械工学・航空工学系の編入試験を受ける場合には特に有用です。一方、物理学科向けの理論物理の参考書とは異なり、より実践的な問題解法に重きを置いている傾向があります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の準備を始める時期、つまり大学1年生の冬〜2年生の春に導入することをお勧めします。この時期に基礎を固めることで、その後の演習問題や過去問への取り組みがスムーズになります。
逆に準備の後期段階(試験3ヶ月前以降)に初めて本書に取り組むと、基礎学習に時間を取られて応用問題の対策が十分にできなくなる可能性があります。また早すぎる導入も避けるべきで、高校物理の内容が曖昧なままでは、本書の内容を十分に消化できません。
使い方
本書は第1章から順番に読み進めることをお勧めします。各章を読むときは、単に文字を追うだけでなく、式の導出過程を自分のノートに手書きして確認することが大切です。特に微積分を使った運動方程式の部分では、途中の計算を省かずに追う習慣をつけましょう。
一通り読み終えた後は、各章末の問題に取り組み、その後に過去問の力学分野を解いてみてください。過去問で正答できない問題が出た場合は、本書に戻って該当する単元を復習し、その後再度過去問に挑戦するという往復学習が効果的です。
注意点
本書の出版年が不明なため、掲載されている事例や参考資料が現在の編入試験の出題傾向に完全に対応しているかどうかは確認が必要です。出版年が古い場合は、最新の過去問で力学の出題形式を先に確認した上で、本書をサポート教材として活用することをお勧めします。
また、本書が対応している具体的な大学・学部の編入試験が明確でないため、購入前に自分が受験予定の大学の過去問と照らし合わせ、本書の内容がその試験に適切であるかを検討してください。難易度のミスマッチがないか、また本書でカバーされていない単元が試験に出題されていないかの確認が重要です。







