大学1・2年生のためのすぐわかる力学
力学は編入物理の基礎であり、多くの大学で毎年出題されますが、「力のモーメント」「慣性モーメント」「角運動量」といった回転運動の概念でつまずく受験生が多くいます。本書は大学1・2年生向けに設計されており、力学の基本から応用まで段階的に学べる構成になっています。編入対策で力学を一から整理し直したい場合、この本は効率的な学習を支援します。
この本の位置づけ
本書は、高校物理からの接続を意識した初級者向けの参考書です。編入試験の受験生であっても、力学の基礎が不安定な場合や、大学の講義で習った内容を改めて整理したい場合に適しています。 他の力学参考書と異なり、本書は「すぐわかる」というタイトルの通り、数式の導出よりも概念理解を重視した解説が特徴です。そのため、問題演習で頻出される運動量保存、エネルギー保存、回転運動といったテーマを、直感的に理解したい受験生に向いています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入受験の準備を始める大学1年の秋から冬、もしくは大学2年の春の早期段階で導入することをお勧めします。この時期に基礎を固めることで、その後の過去問演習を効果的に進められます。 もし編入試験の1~2ヶ月前に導入すると、基礎確認に時間がかかり、過去問演習の時間が不足する可能性があります。逆に高校物理の知識が充分にあり、すぐに過去問に取り組める受験生は、この本をスキップして演習に進むのも選択肢です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
物理
頻出テーマ角運動量保存、相対速度、弾性衝突、動摩擦、衝突後、剛体の運動
本書の該当ページ角運動量保存(p.143)、相対速度(p.10)、弾性衝突(p.122)、動摩擦(p.65)
東京農工大学工学部
数学
頻出テーマ相対速度、反発係数、角運動量保存、回転の運動方程式、弾性衝突、力の大きさ
本書の該当ページ相対速度(p.10)、反発係数(p.129)、角運動量保存(p.143)、回転の運動方程式(p.163)
物理数学
頻出テーマ反発係数、角運動量保存、相対速度、等加速度運動、仕事とエネルギー、力のつり合い
本書の該当ページ反発係数(p.129)、角運動量保存(p.143)、相対速度(p.10)、等加速度運動(p.24)
数学物理
頻出テーマ相対速度、角運動量保存、弾性衝突、力の大きさ、慣性モーメント、万有引力
本書の該当ページ相対速度(p.10)、角運動量保存(p.143)、弾性衝突(p.122)、力の大きさ(p.43)
東京都市大学理工学部
物理
頻出テーマ反発係数、弾性衝突、等加速度運動、仕事とエネルギー、力のつり合い、衝突後
本書の該当ページ反発係数(p.129)、弾性衝突(p.122)、等加速度運動(p.24)、仕事とエネルギー(p.67)
物理化学
頻出テーマ角運動量保存、剛体の運動、力のモーメント、円軌道、ポテンシャルエネルギー、保存力
本書の該当ページ角運動量保存(p.143)、剛体の運動(p.177)、力のモーメント(p.134)、円軌道(p.153)
京都工芸繊維大学工芸科学部
物理
頻出テーマ角運動量保存、相対速度、力のつり合い、剛体の運動、力のモーメント、万有引力
本書の該当ページ角運動量保存(p.143)、相対速度(p.10)、力のつり合い(p.43)、剛体の運動(p.177)
物理英語
頻出テーマ角運動量保存、等加速度運動、力のつり合い、動摩擦、力のモーメント、慣性モーメント
本書の該当ページ角運動量保存(p.143)、等加速度運動(p.24)、力のつり合い(p.43)、動摩擦(p.65)
お茶の水女子大学理学部
数学物理
頻出テーマ角運動量保存、等加速度運動、力のつり合い、力のモーメント、ポテンシャルエネルギー、万有引力
本書の該当ページ角運動量保存(p.143)、等加速度運動(p.24)、力のつり合い(p.43)、力のモーメント(p.134)
物理数学
頻出テーマ力の大きさ、力のつり合い、力のモーメント、保存力、慣性モーメント、円運動
本書の該当ページ力の大きさ(p.43)、力のつり合い(p.43)、力のモーメント(p.134)、保存力(p.62)
長岡技術科学大学工学部
物理
頻出テーマ反発係数、力のつり合い、力のモーメント、つり合い、ポテンシャルエネルギー、運動量保存
本書の該当ページ反発係数(p.129)、力のつり合い(p.43)、力のモーメント(p.134)、つり合い(p.43)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
最初に第1章から順に読み進め、力学全体の体系を把握することをお勧めします。その後、自分が理解できていないと感じた単元(例えば「慣性モーメント」や「角運動量」)に戻って重点的に読むやり方が効果的です。 本書で基本概念を確認した後は、志望大学の過去問で該当する単元を解いてみてください。過去問で解けなかった問題があれば、本書に戻って関連する解説を再確認することで、知識が定着しやすくなります。特に「力のモーメント」「エネルギー保存」「運動量保存」など繰り返し出題される論点は、本書で理解してから過去問に臨むと学習効率が高まります。
注意点
本書は概念理解に重点を置いているため、計算問題の演習量は限定的です。編入試験では計算量が多い問題も出題されるため、本書だけでなく過去問や問題集による演習を並行して進める必要があります。 出版年が確認できないため、教科書や過去問との内容の対応を事前に確認することをお勧めします。また、本書は大学1・2年生向けという設定のため、編入試験で出題される応用的な計算(例えば複雑な回転運動の問題)には対応していない可能性があります。基礎理解の後は、志望大学の過去問で問題形式と難易度を確認し、必要に応じて他の演習教材を追加することを検討してください。




