速読英単語 必修編 風早 寛
編入英語では、語彙力がすべてを左右します。単語帳で基礎を固めても、実際の長文や過去問に出会うと「知らない単語が多すぎて読めない」という壁にぶつかる受験生は少なくありません。『速読英単語 必修編』は、単語を文脈の中で学ぶ設計になっており、機械的な暗記ではなく実用的な語彙力を身につけるのに役立つ参考書です。
この本の位置づけ
本書は、高校英語の基礎語彙から入試レベルの語彙までを段階的に学ぶ受験生向けの教材です。編入試験全般の対策というよりも、英語力全体の底上げを目的とした学習者に適しています。
単語帳の中でも「文脈重視型」に分類され、短編の読み物を通じて単語を習得するアプローチです。一語一句の定義暗記よりも、実際の使われ方を理解しながら進めたい受験生に向いています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入対策の準備期間に、できるだけ早く導入することをお勧めします。具体的には、過去問演習を本格化させる3〜4ヶ月前から始めるのが目安です。
もし導入が遅れて、過去問演習中に語彙不足で躓く場合は、一時的に本書に立ち返ることで補強できます。逆に導入が早すぎても、時間を有効活用できるため大きな問題にはなりにくいでしょう。
使い方
本書の使い方は、前から順序よく進めることを基本としてください。各章の短編テキストを音読しながら読み進め、その後に単語の意味を確認する流れが効果的です。初回は意味を調べながら、2回目以降は文脈から意味を推測する練習を取り入れるとより定着しやすくなります。
過去問演習と並行する場合は、過去問で出会った未知語を本書のインデックスで探し、類似表現がないか確認するという往復学習も可能です。ただし過去問演習が本格化している時期であれば、本書は1日15〜20分程度の補助的な学習に留め、コア時間は過去問に費やすバランスが重要です。
注意点
本書は多くの受験生に使われている実績のある参考書ですが、編入試験の特定分野(たとえば理系の専門用語を含む長文や、社会科学系特有の術語)に特化した対策にはなりません。本書だけで編入英語の全範囲をカバーできると考えるのは避けてください。
また、本書で学んだ単語が必ず編入過去問に出現するわけではありません。あくまで基礎的な読解力と語彙の底上げを目的とした教材として位置づけ、志望校の過去問分析に基づいた追加学習と組み合わせることが成功の鍵になります。







