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化学の新研究 理系大学受験

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化学の新研究 理系大学受験

本記事は、化学の編入試験対策における参考書選びについて解説します。編入化学では、単なる暗記ではなく、化学結合から酸化還元反応まで体系的な理解が求められます。特に、反応速度や電離平衡、分子構造といった論点が複数の大学で繰り返し出題されており、これらを深掘りできる教材が不可欠です。『化学の新研究』は、受験化学の全体像を俯瞰しながら、出題頻度の高い単元を丁寧に解説する参考書として機能します。

この本の位置づけ

本書は、高校化学の基礎から応用レベルまでを網羅した総合参考書です。物質の構成と化学結合から酸化還元反応まで、5つの章立てで化学全体を体系的に学べるため、化学の学習経験が限定的な編入受験生にも適しています。 他の化学参考書と比べた際の特徴は、各単元で「なぜそうなるのか」という原理的な説明に力を入れている点です。編入試験では、現象の背景にある理論を問う問題が多く出題されますが、本書はそうした思考力を養うのに役立つ構成になっています。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

導入時期は、編入試験対策を始める初期段階(大学1年生の後期~2年生の前期)が目安です。過去問に取り組む前に、本書で化学の全体像を把握しておくと、個別の問題が何を聞いているのかが理解しやすくなります。 早すぎる導入は問題ありませんが、遅すぎる導入(試験3ヶ月以内)の場合、本書を通読する時間が取られ、過去問演習の時間が圧迫される可能性があります。その場合は、弱点単元に絞った部分的な利用が現実的です。

ターゲット大学と対策できるテーマ

オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

筑波大学理工学群

化学

頻出テーマ反応速度定数、構造式、ニトロ化、速度論、分子構造、一次反応

本書の該当ページアセタール(p.755)、電子対(p.56)、反応速度定数(p.251)、ポリウレタン(p.844)

東京都市大学理工学部

化学物理学

頻出テーマ電子配置、電子軌道、σ結合、π結合、粒子の大きさ、安定性

本書の該当ページ粒子の大きさ(p.200)、電子軌道(p.40)、σ結合(p.603)、質量比(p.372)

共立女子大学家政学部

化学(食物栄養学)食品学(食物栄養学)

頻出テーマモル濃度、アスコルビン酸、中和反応、希硫酸、質量パーセント濃度、ラクトース

本書の該当ページアスコルビン酸(p.359)、希硫酸(p.449)、中和反応(p.308)、ペクチン(p.764)

滋賀医科大学医学部

化学物理学

頻出テーマ化学平衡、元素分析、電気分解、酸化還元、完全燃焼、分子式

本書の該当ページ電気分解(p.401)、元素分析(p.573)、ベンゼンの置換反応(p.682)、加速度(p.117)

関西大学化学生命工学部

物理化学物理学

頻出テーマ一次反応、速度定数、加速度、ポテンシャルエネルギー、一般式

本書の該当ページ速度定数(p.246)、一次反応(p.247)、一般式(p.579)、加速度(p.117)

京都工芸繊維大学工芸科学部

化学

頻出テーマ一次反応、アレニウスの式、反応速度定数、電子配置、結晶構造、エントロピー

本書の該当ページ状態図(p.127)、三重点(p.127)、配位数(p.48)

お茶の水女子大学理学部

化学

頻出テーマ電子配置、イオン化エネルギー、タンパク質、水素結合、結合エネルギー、混成軌道

本書の該当ページ遮蔽効果(p.38)、沈殿滴定(p.345)、模式図(p.848)

神戸大学理学部

化学

頻出テーマ電子配置、理想気体、電子軌道、イオン化エネルギー、酸化反応、量子数

本書の該当ページπ電子(p.686)、s 軌道(p.517)、酸化力(p.428)

東北大学理学部

化学

頻出テーマ化学反応式、理想気体、反応機構、反応条件、結合次数、混成軌道

本書の該当ページ反応条件(p.564)、原子価(p.60)、乾燥剤(p.485)

日本大学生物資源科学部

化学

頻出テーマハロゲン元素、化学式、構造式、同素体、共有結合、イオンの価数

本書の該当ページ最外殻(p.37)、硝酸銀(p.107)、ハロゲン単体(p.362)

静岡大学農学部

化学

頻出テーマデオキシリボース、有効数字、極性分子、構造式、カルボン酸、エステル化

本書の該当ページ極性分子(p.65)、リン酸(p.667)、原子番号(p.40)

北海道大学工学部

化学

頻出テーマ電子配置、化学反応式、燃焼熱、立体異性体、構造式、蒸発熱

本書の該当ページ蒸発熱(p.120)、脂肪酸(p.663)、モル質量(p.100)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

最初は物質の構成(第1章)から順に読み、化学結合と分子構造の基礎を固めることをお勧めします。その後、溶液の性質(第3章)や酸化還元反応(第4章)といった、編入試験で頻出の単元を重点的に学習します。 読み進める際は、本書の説明を読んだ後、志望大学の過去問に出題された同じ論点の問題を解く往復学習が有効です。例えば、反応速度定数について本書で理解してから、筑波大学やお茶の水女子大学の出題を解くことで、試験レベルでの応用力が養われます。 各章に掲載されている図解や構造式は、分子構造やσ結合・π結合といった視覚的理解が必要な単元で特に活用価値があります。これらを繰り返し見ることで、試験当日の解答スピードも向上します。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.83 第1章 物質の構成と化学結合「六方最密構造」がここで扱われています
  2. p.117 第2章 物質量と化学反応式「気体の圧力」がここで扱われています
  3. p.328 第3章 溶液の性質「第二中和点」がここで扱われています
  4. p.517 第3章 遷移元素の性質
  5. p.538 第4章 酸化還元反応「ターンブル青」がここで扱われています

注意点

本書は高校化学向けの教材であり、編入試験向けに特化した問題集ではありません。したがって、掲載されている例題や演習問題だけでは足りず、必ず志望大学の過去問を並行させる必要があります。 版の新しさについては確認しておくことをお勧めします。古い版の場合、最新の出題傾向と異なる内容が含まれていることも考えられます。本書は参考書であるため、電離定数や温度変化の詳細な数値計算など、編入試験で求められる高度な問題演習には別途対策教材が必要です。

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