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大学1・2年生のためのすぐわかる電磁気学

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大学1・2年生のためのすぐわかる電磁気学

電磁気学は編入試験で頻出する分野ですが、マクスウェル方程式やガウスの法則、電磁誘導など、概念の結びつきが複雑で苦手とする受験生が多いです。本書は「すぐわかる」というタイトルの通り、電磁気学の基礎概念を段階的に解説し、抽象的な理論を実際の現象と結びつける構成になっています。大阪公立大学や神戸大学、筑波大学など、工学系・理学系の編入試験で繰り返し問われる論点をカバーしているため、早期からの対策に適しています。

この本の位置づけ

本書は大学1〜2年生を対象とした基礎固めの参考書です。静電場の基本から始まり、導体と誘電体、磁場、電磁誘導へと段階を追って学べるため、高校物理との橋渡けになる教材として機能します。編入試験レベルで要求される力学的エネルギー保存則の応用(p.19)やレンツの法則(p.110)といった重要概念も、丁寧に扱われています。

他の電磁気学教材との大きな違いは、抽象的な数式の羅列ではなく「わかる」ことを前提とした解説にあります。等電位面などの視覚的な理解(p.15)を重視し、複雑に見える現象を簡潔な原理に還元する工夫がされています。そのため、計算力がまだ十分でない初期段階でも、概念理解を優先できます。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

編入受験を決めたら、遅くとも1年前の秋〜冬には導入することをお勧めします。なぜなら、電磁気学の概念は相互に関連しており、早期に基礎を固めないと後の過去問演習で応用問題に対応できなくなるからです。

逆に受験直前期(3ヶ月前以降)に初めて開くと、本書の丁寧さが時間的余裕の少なさとかみ合わず、焦りから中途半端な理解のまま過去問に進むリスクがあります。基礎を確認する用途であれば直前期の活用も可能ですが、初習段階としての位置づけが望ましい教材です。

ターゲット大学と対策できるテーマ

オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

大阪公立大学工学部

電磁気学電気回路

頻出テーママクスウェル方程式、電気容量、交流回路、ガウスの法則、インピーダンス

本書の該当ページマクスウェル方程式(p.185)、交流回路(p.178)、ガウスの法則(p.9)、インピーダンス(p.177)

神戸大学理学部

物理

頻出テーマ磁束密度、アンペールの法則、ガウスの法則、角速度、エネルギー保存、波動方程式

本書の該当ページ電気力(p.7)、磁束密度(p.82)、角速度(p.131)

名古屋工業大学工学部

物理

頻出テーマガウスの法則、交流回路、アンペールの法則、電磁誘導、自己インダクタンス、相互インダクタンス

本書の該当ページブリッジ回路(p.168)、コイル(p.110)、電力量(p.154)

筑波大学理工学群

物理

頻出テーマ等速円運動、電磁場、極座標

本書の該当ページ電磁場(p.185)、ジュール熱(p.154)、電束密度(p.67)

大阪大学基礎工学部

物理

頻出テーマ初期条件、磁束密度、ローレンツ力、エネルギー保存、ビオ・サバールの法則、電磁誘導

本書の該当ページ起電力(p.110)、磁束密度(p.82)、ビオ・サバールの法則(p.82)

北海道大学理学部

物理

頻出テーマエネルギー保存、円運動、万有引力、ビオ・サバールの法則、磁束密度、円電流

本書の該当ページ円電流(p.87)、荷電粒子の運動(p.80)、円運動(p.99)

京都工芸繊維大学工芸科学部

専門基礎(力学,電磁気学,電気回路)

頻出テーマキルヒホッフの法則、インダクタ、直流回路、交流回路、インピーダンス

本書の該当ページインダクタ(p.117)、インピーダンス(p.177)、キルヒホッフの法則(p.150)

九州工業大学情報工学部

物理

頻出テーマクーロンの法則、電気力、対称性、線電荷

本書の該当ページ電気力(p.7)、線電荷(p.9)、対称性(p.23)

昭和大学歯学部

物理

頻出テーマ電気抵抗、並列回路

本書の該当ページ並列回路(p.177)、電気抵抗(p.129)

信州大学理学部

物理

頻出テーマ万有引力、静電場、ガウスの法則

本書の該当ページ静電場(p.19)、ガウスの法則(p.9)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

まず第2章の導体と誘電体(p.40)から始めるのではなく、p.15の等電位面の概念を確実に頭に入れてから進むことが重要です。各セクションで学んだ原理(例:ガウスの法則、アンペールの法則)を、ノートに図を描きながら追っていくと、抽象的な概念が固定化しやすくなります。

読み方としては、1周目は計算を目的とせず、「なぜそうなるのか」を理解する段階として使ってください。その後、章末の例題を自力で解き、答え合わせする形で計算力をつけます。3周目以降は志望大学の過去問と並行させ、「過去問で出た論点が本書のどこで扱われているか」を逆引きすることで、試験で問われやすい部分が明確になります。

特に電磁誘導(p.110)とインピーダンス・交流回路の論点は、複数の大学で繰り返し出題されるため、本書で理解した後、最低3年分の過去問で確認することをお勧めします。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.15 等電位面と等電位線
  2. p.19 ⬅➡ 荷電粒子の力学的エネルギー保存則
  3. p.40 第2章 導体と誘電体「誘電分極」がここで扱われています
  4. p.51 ❷ 誘電体中の静電場
  5. p.64 Memo トムソンの定理
  6. p.89 (a) 反磁性(dia-magnetism)
  7. p.110 ① 電磁誘導現象
  8. p.110 ◇ レンツの法則

注意点

本書の出版年が記載されていないため、電磁気学の基本は変わりませんが、最新の大学編入試験動向との齟齬がないか、志望大学の過去問で確認することは欠かせません。

もう一つの注意点は、本書があくまで概念理解を優先した教材であるという点です。そのため、マクスウェル方程式やガウスの法則の厳密な導出過程や、複雑な電荷分布での計算については、別の演習書で補強が必要になる場合があります。特に名古屋工業大学や京都工芸繊維大学など、計算の難度が高い大学を志望する場合は、本書だけでは不十分です。また誘電体や過渡現象など、大学によって出題頻度に大きなばらつきがあるため、まず志望校の過去問を確認してから、本書のどの章に重点を置くか判断することをお勧めします。

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