書き方のコツがよくわかる社会科学系小論文頻出テーマ16
編入試験の小論文では、社会問題を背景とした時事的なテーマが頻出します。しかし「人口減少」「地方創生」「ジェンダー」といった大きなテーマについて、正確な現状理解なしに意見を述べると、試験官に浅さを見抜かれてしまいます。本書は編入試験で問われやすい16のテーマを取り上げ、各テーマの背景知識と論述の組み立て方をセットで解説しています。
この本の位置づけ
本書は、社会問題についての基礎知識がまだ十分でない受験生向けです。「新型コロナウイルス」「気候変動対策」「一極集中」など、編入試験で実際に出題されたテーマを軸に、必要な背景知識を学びながら小論文の構成を学べる構成になっています。
一般的な小論文対策本は「起承転結の書き方」といった技法を中心に扱いますが、本書は福岡県立大学、神戸大学、広島大学といった実際の編入試験で問われた社会問題を教材にしています。そのため、他の参考書よりも編入試験固有のテーマに特化した内容になっています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
準備時間に余裕がある場合は、夏休み前から導入するのが効果的です。各テーマの背景を理解してから過去問に取り組むと、出題意図を正確に読み取れるようになります。
9月以降の導入でも間に合いますが、その場合は背景知識の学習と過去問演習を並行させる必要があります。直前期(11月以降)から初めて本書に取り組むと、知識の整理に時間を取られ、実際の答案練習に充てる時間が足りなくなる可能性があります。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
福岡県立大学看護学部
小論文
頻出テーマ女性の就業率、新型コロナウイルス感染症
本書の該当ページ多死社会(p.13)、年齢階級(p.45)、疾病予防(p.38)
中部大学全学部
小論文
頻出テーマ新型コロナウイルス、国際関係、新型コロナウイルス感染症、パンデミック
本書の該当ページ新型コロナウイルス感染症(p.176)、パンデミック(p.176)、新型コロナウイルス(p.176)
金沢大学融合学域
小論文
頻出テーマ生産年齢人口、人手不足、人口減少社会
本書の該当ページ人手不足(p.15)、生産年齢人口(p.8)、人口減少社会(p.8)
日本福祉大学全学部
小論文
本書の該当ページニーズ(p.36)、持続可能な開発(p.164)、社会保障制度(p.33)
神戸学院大学経済学部
地域経済・地方創生
頻出テーマ一極集中、地方創生、まち・ひと・しごと、地方創生政策
本書の該当ページ一極集中(p.129)、まち・ひと・しごと(p.133)、地方創生政策(p.137)
千葉工業大学全学部
小論文
頻出テーマパンデミック、ウィズ・コロナ
本書の該当ページウィズ・コロナ(p.188)、パンデミック(p.176)、人工知能(p.80)
東北学院大学教養学部
小論文
頻出テーマ男女共同参画、性別役割分業、ジェンダー平等、社会問題
本書の該当ページ性別役割分業(p.47)、男女共同参画(p.49)、ジェンダー平等(p.49)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず目次を見て、自分が受験する大学の過去問に出ていそうなテーマから読み始めます。各テーマは独立しているため、順序を変えて読んでも構いません。
各テーマを読むときは、単に知識を流し込むのではなく、そのテーマについて「どのような視点から問題を捉えるか」「どんな論点が対立しているか」を意識してください。その後、該当する過去問に戻り、「この出題はどの視点を問うているのか」と照らし合わせることで、知識が問題解法に結びつきます。
本書で学んだテーマについて過去問演習をする際は、本書の構成を真似て自分の答案を組み立てる練習も有効です。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.8 人口減少社会
- p.33 ★社会保障制度とは
- p.36 ★社会福祉
- p.56 第1章 日本の社会問題「介護離職」がここで扱われています
- p.68 テーマ6 インターネット・スマートフォン・SNS
- p.80 テーマ7 人工知能(AI)
- p.86 ★第4次産業革命
- p.93 ★18歳選挙権の現状:選挙権年齢引き下げの目的「18 歳選挙権」がここで扱われています
注意点
本書は2020年代の初期出版と考えられます。「新型コロナウイルス感染症」の扱いは当時の記述であり、その後の社会状況の変化や政策の更新が反映されていない可能性があります。最新の統計情報や政策については、出願前に別途確認することをお勧めします。
本書は社会問題についての背景知識を深掘りする参考書のため、実際の答案作成技法(段落構成、接続詞の使い方、反論への対処など)については充分にカバーしていません。小論文の技法的な側面は別途、小論文専門の参考書で学ぶ必要があります。また、工学部や理系学部の小論文の場合、本書は補助的な位置づけになる点にも注意してください。







