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21世紀を生きるための社会学の教科書 ケン・プラマー,赤川 学

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21世紀を生きるための社会学の教科書 ケン・プラマー,赤川 学

社会学系の編入試験では、ハビトゥスや社会構造といった基礎概念の理解が問われることが多いのに、参考書によって説明の切り口が大きく異なるため、試験で出題される視点と自分の理解がズレていることがあります。本書は社会学の中核的な理論を、21世紀という現在の文脈に沿って再整理しているため、日本大学文理学部や法学部の社会学過去問で繰り返し出題されるテーマを、受験に必要な深さで学べます。

この本の位置づけ

この本は、社会学を初めて体系的に学ぶ受験生から、すでに基礎知識がある受験生まで対応できる教科書型の参考書です。ハビトゥスや社会的事実といった個別概念の解説だけでなく、第2章「理論」で社会学の思考の枠組み全体を提示するため、過去問の背景にある理論的考え方を掴むことができます。他の社会学参考書は特定の学派や時代に偏ることが多いのに対し、本書はデジタル化やスマートフォンといった現代的なテーマも扱い、編入試験の出題範囲をより広くカバーしています。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

本書は編入試験対策の中期段階、つまり基礎用語を一通り目にした後に導入することをお勧めします。試験1年前の秋から冬にかけて読み始めれば、その後の過去問演習で理論的背景を確認する際に、本書で学んだ枠組みが活きてきます。導入が早すぎると、抽象的な説明に引き込まれて具体的な過去問への応用がしにくくなる恐れがあります。一方、試験直前期に初めて読むと、全体像を理解するのに時間がかかり、得られるはずの学習効果が限定的になります。

ターゲット大学と対策できるテーマ

オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

日本大学文理学部

社会学

頻出テーマハビトゥス、社会構造、社会的事実、社会的行為、社会秩序、社会学理論

本書の該当ページ社会的行為(p.231)、社会的事実(p.56)、学問領域(p.190)

日本大学法学部

社会学

頻出テーマデジタル化、スマートフォン

本書の該当ページデジタル化(p.138)、客観性(p.308)、スマートフォン(p.45)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

使い方

まず第1章から第3章を順に読んで、社会学的想像力と基本的な理論・概念を頭に入れます。その後、日本大学の過去問を解いて、ハビトゥスや社会構造がどのように出題されているかを確認し、該当する章や節を本書で読み直すという往復学習が効果的です。特に第2章「理論」は過去問を解く際の検索索引として機能するため、わからない論点が出たときは本書の該当ページを逆引きして確認する使い方もできます。本書全体を通読してから問題演習に進むのではなく、1章分読んだら過去問で関連問題を解く、という単元ごとの往復を心がけてください。

編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。

  1. p.45 第1章 想像力――自分が作ったわけではない世界で行為すること「スマートフォン」がここで扱われています
  2. p.90 第2章 理論――社会的なるものを思考する「シンボル」がここで扱われています
  3. p.107 第3章 社会――21世紀を生きる人間「アフリカ」がここで扱われています
  4. p.208 第4章「カルチュラル・スタディーズ」がここで扱われています
  5. p.250 第5章 問い――社会学的想像力を育むには「偶然性」がここで扱われています
  6. p.295 第6章「ウィキペディア」がここで扱われています
  7. p.334 第7章 トラブル──不平等の苦しみ「カースト」がここで扱われています
  8. p.389 第8章 ビジョン――社会学的希望を創造する「共通の立脚点」がここで扱われています

注意点

本書の出版は比較的新しいため、理論の時間的遅れは気になりません。ただし第8章「ビジョン」は社会学的な提言や解釈が強めになっているため、試験対策という観点では、概念や理論の習得に直結する第1章から第7章を優先的に学習することをお勧めします。また、本書は教科書としては厚め(400ページ近く)であり、時間に余裕がない場合は、目次から過去問に関連する章を選別して読むなど、メリハリをつけた学習が必要です。デジタル化やスマートフォンといった現代的なテーマは本書で詳しく扱われますが、試験の難易度によってはこうした応用的なテーマの出題比率が低いこともあるため、基礎概念の定着を最優先にしてください。

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