中国の歴史 岸本 美緒
中国史は編入試験で世界史の選択肢として出題されることがあります。しかし、通史としての体系的な理解が不足していると、時代背景を問う問題で判断に迷うことになります。本書は中国史全体を通じて学べる入門書として、基礎的な歴史観を整えるのに役立ちます。
この本の位置づけ
本書は中国史の初学者向けの通史です。高校世界史の学習を終えた受験生が、編入試験の出題範囲を意識しながら中国史を深掘りしたいときに適しています。
同じく通史として扱う参考書の多くは、特定の時代や王朝に焦点を当てるのに対し、本書は全体像を俯瞰する性質が強いです。編入試験で問われる個別の論点というより、時代背景の理解を求める問題への対応を想定しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
編入試験の世界史選択を決めた段階で、夏休み前から秋にかけて導入するのが目安です。早すぎる導入は、試験の出題傾向が不明確なまま深掘りすることになるため、過去問で出題範囲を確認してから始めることをお勧めします。
冬以降の導入では、細部の整理に使う余裕がなくなるリスクがあります。通史の理解は時間がかかるため、余裕を持った計画が重要です。
使い方
まず通読して、古代から近現代までの流れを把握してください。その後、編入試験の過去問で実際に中国史が出題されている箇所を確認し、該当する時代・事件の個所に立ち戻って読み直す使い方が効果的です。
本書だけで試験対策が完結するわけではないため、過去問演習と並行して、不明な点が生じるたびに該当ページを参照する辞書的な使い方も想定されます。受験生それぞれの出題傾向に合わせて、優先度をつけて読み進めることをお勧めします。
注意点
本書の出版年が古い可能性があるため、事前に確認してください。また、編入試験の過去問分析において、本書が対策になる具体的な大学・学部が判明していない点に注意が必要です。世界史選択での出題範囲が試験ごとに大きく異なるため、本書の内容が自身の受験に直結するか、過去問で十分に確認してから導入してください。
通史の性質上、編入試験で頻出の特定分野(例えば近現代中国史)に関しては、本書だけでは詳細さが不足することも考えられます。必要に応じて、分野別の参考書や一次資料の確認も組み合わせることを検討してください。







