社会学の基礎 松本 康,小池 靖,貞包 英之
社会学の編入試験では、社会階層、ジェンダー、家族、政治など多岐にわたる論点が出題されます。しかし、各テーマの基礎概念や理論的背景を体系的に理解していないと、過去問で繰り返される重要な論点を取りこぼしてしまいます。本書は、編入対策に頻出する主要テーマを幅広くカバーしており、これらの基盤となる知識を効率的に身につけられる参考書です。
この本の位置づけ
本書は、社会学の編入試験を受ける1〜2年生向けの基礎参考書です。理論や概念を体系的に学ぶ必要がある受験生が、最初に手にすべき一冊です。社会階層、ジェンダー、家族形態、新しい社会運動、メディア化など、複数の編入試験で繰り返し問われるテーマが章立てされており、それぞれの分野で基本的な知識を習得できます。
他の社会学参考書と比べると、本書は特定の理論や古典に深掘りするのではなく、編入試験全体に通じる「広く浅く」の知識基盤を提供します。複数大学の出題傾向を見ると、一つの理論だけでなく、ジェンダー論や階層論など異なる分野の基本概念を組み合わせて理解することが求められるため、本書の構成は編入対策に適しています。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
遅くとも編入受験の準備開始から3〜4ヶ月前には導入することをお勧めします。複数分野の基礎を習得する必要があるため、充分な読み込み時間を確保する必要があるからです。
導入が遅すぎると、過去問演習の段階で理論用語や概念の説明に時間を取られ、応用的な問題への対応が間に合わなくなります。一方、早期に導入できれば、理論の土台ができた状態で過去問に進むことができ、各大学の出題特性との違いをより効果的に把握できます。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
明治学院大学社会学部
社会学
頻出テーマ社会階層、社会的ネットワーク、民主制、家族関係
本書の該当ページ文化産業(p.32)、理念型(p.61)、文化資本(p.98)、社会関係(p.66)
社会学
頻出テーマ社会階層、シンボリック相互作用論————————、家族形態、不平等、日本社会
本書の該当ページミード —————————(p.41)、家族形態(p.153)、シンボリック相互作用論————————(p.16)
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず通読して、社会学全体の基本的な枠組みを頭に入れることが大切です。特にPrologueで「社会学とは何か」という根本的な視点を確認してから、各Chapterに進むと、個別の論点がより理解しやすくなります。
読み込みの方法としては、各章を読んだ後、そこに関連する過去問を解く往復学習が効果的です。例えば、Chapter6「社会階層」を読んだら、志望大学の過去問で社会階層に関する設問を探して解く、という具合です。このように本書と過去問を往復することで、教科書的知識と試験出題の接点が明確になります。
さらに、複数の分野が組み合わされた問題(例えば、ジェンダーと家族が同時に問われるなど)に対応するため、2周目以降は異なる章間のつながりを意識しながら要点をまとめておくと、応用力が高まります。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.6 Prologue 社会学とは?「フィールドワーク」がここで扱われています
- p.27 Chapter2 文化と社会「フォークウェイズ」がここで扱われています
- p.65 Chapter4 集団と組織「ネットワーク」がここで扱われています
- p.106 Chapter6 社会階層「マルクス主義」がここで扱われています
- p.139 Chapter8 ジェンダーとセクシュアリティ「トランスジェンダー」がここで扱われています
- p.163 Chapter9 家族とライフコース「パートナー関係」がここで扱われています
- p.204 Chapter12 政治と社会運動「ナショナリズム」がここで扱われています
- p.246 Chapter14 メディアと情報化「メディアコミュニケーション」がここで扱われています
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
幅広い分野が載っており、様々なテーマに応用できる知識を身につけることができる参考書として、3周読み込んで要点をまとめた。
お茶の水女子大学 生活科学部 合格(2026年度) / 社会学
注意点
本書は基礎段階の参考書であるため、編入試験で求められる個別大学の理論的深さや、最新の社会現象への対応までは完全にはカバーしていません。特に、お茶の水女子大学やお茶の水女子大学など難関校を受験する場合は、本書で基本を固めた後、志望大学の過去問傾向に合わせた追加学習が必要になる可能性があります。
また、社会学の学説や研究動向は更新されていく分野です。本書の出版年を確認し、必要に応じて最新の論文や統計データを補足資料で確認することをお勧めします。特に「デジタル化」や「メディア化」など急速に変わるテーマについては、過去問や授業資料で最新の事例を補うことが重要です。







